★8月30日以降の金標準先物の60分足では、もみ合い相場からレンジ上限を上抜けする動きになったものの、6,460円の高値を付けた以降は上値を切り下げる展開になった。もみ合いが続いていたことから、上抜けると売り方からの手仕舞いによる買いも加わり急速に上昇した。しかし、高値圏で推移しているため、一旦上値が重くなると一転して買い方からの利益確定売りに押された。週明け寄り付き後には、雲のネジレが2つあり、トレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。
NY金先物市場は1810.90-1836.90ドルのレンジ相場となった。8月の米雇用統計で、非農業部門雇用者数が市場予想を大幅に下回り、為替相場でドル安・ユーロ高が進んだ。ドル建ての金は割安感から買いが入った。また、米国株が下落するなど投資家のリスク回避志向が強まったことも、安全資産の金の買いを後押した。アジア市場で1810.90ドルまで下げた後、1816.80ドルまで戻した。ただ、通常取引終了後の時間外取引では1829.40ドルまで下げており、上げ幅は縮小した。
価格帯別出来高では、出来高の多い価格を上抜けしていることから、買い方には含み益があることから、上値が重くなると利益確定売りが出やすい。そのため、高値圏で出来高が膨らむかが焦点となる。一方で、もう一段上昇するようなら売り方からの手仕舞いによる買い戻しで上値追いになりやすい。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、上向きから横ばいになってきており、一時よりも勢いが鈍化してきている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)でも、買われ過ぎ高水準で横ばいとなっており、%DとSlow%Dがわずかに下向きになってきていることで、上昇の勢いは鈍化してきている。
金標準先物の日足では、75日SMAの6,431円がレジスタンスとして意識されていたが、ジワリと上抜けした。ただ、上値では7月30日高値6,452円や7月15日高値6,479円も上値目処として意識されており、上値を抑える展開になっている。NY金先物市場は米8月雇用統計が不調だったことから、ドル安・米国安にリスク回避の動きから買われたが、米長期金利が上昇していることから上値追いには限界がある。為替市場では、円買いが強まったものの、過度な円高にはなっていないことから金標準先物の下支えになる。
本日の注目点は、75日SMAを明確に上抜け出来るかが焦点になる。米国市場がレイバーデーで休日となることから、動き難い展開が予想される。60分足の短期のところでも、やや上値が重くなってきている。ただ、雲のネジレが2回あることから、上下に相場が動く可能性もあるので注意したい。
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