FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では120時間SMAがレジスタンス!

 

★10月9日以降の金標準先物の60分足では、戻り基調は継続しているものの、120時間SMA(赤線)雲の上限がレジスタンスとして意識され上値の重い展開となっている。ただ、6,410円近辺では押し目買いも入り、底堅い展開となっている。レジスタンスを上抜け出来るかが注目される。

 

NY金先物市場は1892.70-1913.20ドルのレンジ相場となった。株価下落により欧州通貨中心にリスク回避のドル買いの影響で、ドルで取引される金先物は割高感から弱含んで取引された。しかし、トランプ米大統領が1.8兆ドル以上の追加支援策も容認する発言をしたこともあり、金先物にも買い戻しが入り小幅ながら続伸して引けた。ニューヨーク市場の序盤にかけて1892.70ドルまで下落したが、戻り売りが一巡した後は押し目買いが観測された。通常取引終了後の時間外取引で1913.20ドルまで買われている。

 

価格帯別出来高では、6,400円台前半で出来高が膨らんでいることから、積極的な押し目買いが入っていることを示している。ただ、上値でも出来高が多い価格帯があり、戻り場面での重石となりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインを上抜けシグナルと共に上向きとなってきていることで戻り基調は継続している。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%D:94.47、Slow%D:92.22と短期的には買われ過ぎ過熱感が出ていることから上値が重くなると調整的な動きとなりやすい。

 

金標準先物の日足では、上値では5日SMA6,485円、10日SMA6,467円、25日SMA6,489円、75日SMA6,493円がレジスタンスとなり上値を抑える一方で、下値では8月12日安値6,412円や100日SMAの6,365円がサポートとして意識され下げ止まる展開となっている。上下の抵抗体に抑えられ、小幅な値動きになっている。そのため、上下に大きく放れる可能性も高まってきているの注意が必要となる。NY金は押し目買いにより心理的な節目となる1,900ドルを回復するなど底堅い展開となっている。為替市場では、リスク回避のドル買いが強まるものの、同時に円買いも入りうことでドル/円は動きにくい展開となっている。

本日の注目は、レジスタンスを上抜けるのか、サポートを下抜けするのかが焦点となる。値幅が縮小してきていることから、一旦上下に放れるとトレンドが発生しやすい。

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