FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では120時間SMAがサポート!

 

★8月27日以降の金標準先物の60分足では、6,400円前後でのもみ合い相場は続いているが、雲の下限を下抜ける展開になっている。しかし、120時間SMA(赤線)がサポートとして意識され下支えられている。120時間SMAは緩やかに上昇基調を維持していることから、下値を切り上げることが出来るかが焦点となる。一方、雲の下限がレジスタンスとして意識されるかも注目される。

 

NY金先物市場は1806.50-1819.60ドルのレンジ相場となった。米株が堅調な動きとなり、原油が大幅高になるなど、投資家のリスク選好志向が強まり、安全資産の金は売りに押された。また、ドル安・ユーロ高を受けてドル建ての金に買いも入ったが、明日の米雇用統計を控え、利益確定の売りが優勢となった。ロンドン市場で1819.60ドルまで買われたが、ニューヨーク市場の序盤にかけて1806.50ドルまで下落した。利益確定を狙った売りが増えた。ただ、その後に1815.50ドルまで戻しており、押し目買いの興味は残されている。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を下抜けしてきたことで、もう一段の下落すると買い方からの手仕舞い売りが出やすくなる。戻り場面では、出来高の多い価格帯が上値の重石となりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインを下抜けシグナルとともに緩やかに下向きになっている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も、%Dは横ばいになってきたもののSlow%Dは下向きになっており、下押しバイアスは残っている。引けにかけてロウソク足では戻り基調になったものの、オシレーターでは下押しバイアスが残っていることから、寄り付き後の動きには注意が必要である。

 

金標準先物の日足では、75日SMAの6,433円がレジスタンスとして意識され上値の重さが意識されている。一方で、100日SMAの6,389円がサポートとして意識され下支えとなっている。狭いレンジ内での値動きになっている。NY金先物市場は、リスク選好の動きになったことで、利益確定売りに押される展開になった。しかし、1,800ドル前半では押し目買い興味も残されている。今晩の米8月雇用統計の結果次第では、大きく振れる可能性があることから、利益確定の売りも出やすい。為替市場では、110.00円を挟んでこう着相場となっており、様子見ムードが強い展開が続いている。

本日の注目点では、75日SMAと100日SMAのどちらに放れるかが焦点となる。また、60分足でも、120時間SMAと雲の下限のどちらに放れるかも注目点となる。、

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