FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では120時間SMAがサポート!

 

★10月12日以降の金標準先物の60分足では、一目均衡表雲下限を下向けしたものの緩やかに上昇している120時間SMA(赤線)がサポートとして意識され、下値を切り上げる展開になっている。寄り付き後に雲のネジレがあることから、トレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。

 

NY金先物市場は1760.30-1772.50ドルのレンジ相場となった。米金利の上昇や為替のドル高を受け、金先物は時間外から売り優勢になった。NY序盤に発表された9月米鉱工業生産指数(前月比)がマイナス振れとなり、安全資産とされる金に買い戻しは入ったものの戻り幅は限定された。アジア市場で1772.50ドルまで買われた後、ロンドン市場で1760.30ドルまで反落した。ニューヨーク市場の序盤にかけてドル高一服を期待して1771.70ドルまで戻したが、上値の重さは払しょくされず、通常取引終了後の時間外取引では1765ドル近辺で推移した。 

 

価格帯別出来高では、6,500円前後に出来高が多いことから、戻り場面では上値の重石になりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方で横ばいになっていたが、緩やかに上昇してきており、緩やかに戻り基調が続いている。一方、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、横ばいになっておりトレンドレス状態となっている。寄り付き後もMACDが上向きを維持出来るかが焦点となる。

 

金標準先物の日足では、前日に大陰線より5日SMAを下抜けたことで、一転してレジスタンスとして意識される展開になっている。ただ、ダブルボトムネックラインとなる6,460円を上回っていることから、上昇地合いは崩れていない。ただし、サポートラインを下抜けするようなら戻り地合いが終了した可能性もある。NY金先物は、米長期金利上昇やドル高を嫌気した売りに押されている。原油高などからインフレ懸念も根強くあり、米長期金利が上昇しやすくドル高が維持しやすいことから、金の上値を抑える。為替市場では、114円台前半でのもみ合いとなっており、円安基調が金標準先物の下支えとなっている。

本日の注目点は、5日SMAを再び上抜けするのか、それともネックラインの6,460円を下抜けするのかが焦点となる。60分足でも、寄り付き後に雲のネジレがあることから、上下に動き出す可能性が高まる。

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