★5月19日以降の金標準先物の60分足では、心理的節目となっていた6,600円を明確に上抜けたことで、上昇の勢いが強まった。一旦高値圏でもみ合いになったものの、引けにかけて高値引けとなり年初来高値を更新した。トレンドの加速や反転するなど相場の節目となりやすい雲ネジレが、日中取引と夜間取引にある。
NY金先物市場は1873.20-1901.20ドルのレンジ相場となった。為替相場ではドル安・ユーロ高が本日も進み、ドル建ての金先物は買いが優勢になった。米長期金利が低下傾向を強めたことも、金利がつかない金の価値を相対的に高めた。引け後の時間外取引では約4カ月半ぶりとなる1900ドル台乗せを達成した。アジア市場で1873.20ドルまで下落したが、まもなく反転し、ニューヨーク市場の序盤にかけて1890ドル台まで買われた。ユーロ高が一服したことで一時上げ渋ったが、米長期金利の低下を意識して1月8日以来となる1900ドル台に上昇した。
価格帯別出来高では、6,550-6,600円で出来高が多いことから、買い方には含み益が生じていることで、一旦上値が重くなると利益確定売りが出やすい。そのため、高値圏で新規の買いが入り出来高が膨らむかが焦点となる。また、売り手の買い戻しも入りやすくなっている。
MACD(パラメータ:12、3、3、20、80)は、シグナルとかい離幅を広げながら両線とも上向きになっていることで、強い上昇基調を示している。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、買われ過ぎ過熱感が出ているものの、明確なトレンドが発生している時は高水準に張り付くダマシが継続するので注意が必要である。ただし、上値が重くなると過熱感が強いことから失速しやすい。
金標準先物の日足では、上向きに5日SMAの6,584円がサポートとして意識され上値追いの展開になっている。下方では10日SMAの6,542円が上昇してきていることから、下落調整場面では、サポートとして意識される。NY金先物市場では、一時1,900ドル台まで上昇したが、達成感から利益確定売りが出やすくやや上値が重くなっている。米長期金利が低下してきていることから、金価格の下支えとなりやすい。一方、為替市場では、109.00円がレジスタンスとして意識され上値が重くなっている。ただ、108円台半ばではドル買いも入りやすく下支えするレンジ相場となっている。本日は『満月』であるが、アノマリーとしてドル安になりやすいと言われている。
本日の注目点は、昨年9月16日高値の6,708円が視界に入ってきており、上抜け出来るかが焦点となる。下値では、5日SMAや10日SMAがサポートとして意識されるかもポイントになる。また、60分足で雲のネジレが2回あることから、相場の転換や加速など節目になりやすいので注意が必要である。
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