★10月29日以降の金標準先物市場は、ストップロスなどを巻き込みながら、加速的に強い上昇基調を保ちながら高値引けで終了した。週初は寄り付きから雲のネジレがあることから、さらにトレンドの加速や反転など相場の節目になりやすいので、寄り付き直後は注意が必要となる。
NY金先物市場は1785.30-1819.90ドルのレンジ相場となった。良好な米雇用統計の結果を受けて一時ドル高が進み金は伸び悩んだが、その後に米長期金利が急速に低下し、金利を生まない金の買いが活発した。また、ユーロが対ドルで買い戻されたことも、ドル建ての金の買いを後押した。通常取引終了後の時間外取引で1819.90ドルまで買われた。
価格帯別出来高では、6,550円前後の出来高の多い価格帯の上方に位置していることから、一旦上値が重くなると利益確定売りが出やすくなる。そのため、高値圏で新規の買いが入り出来高が膨らむかが焦点となる。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、シグナルとともに上向きを維持しており、強い上昇基調を示している。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も%DとSlow%Dの両線は上向きになっているものの、買われ過ぎ過熱感が出ている。強い基調は続いているが、やや過熱感も出ており下落調整には注意が必要。
金標準先物市場の日足では、レジスタンスとして意識されていた10日SMAの6,557円を上抜け、下向きだった5日SMAも上向き転換して下支えする展開になっている。10月25日直近高値の6,620円で終了しており、一旦の上値目処として意識される。NY金先物市場は、米長期金利の低下やドル安となったことを好感して、心理的節目となる1,800ドルを回復した。ただ、債券が買われたのは(利回りは低下)、売り持ち高からの買い戻しという要因だったことから、買戻しが一巡すると再び利回りは上昇しやすい。為替市場では、米長期金利の低下もあり113.40円付近まで円高基調が進んでいるが、再び米長期金利が上昇してくるようなら、円安基調に戻りやすい。そのため、過度な円高への懸念は薄い。
本日の注目点は寄り付から6,620円を上抜け出来るかが焦点となる。60分足でも、寄り付きから雲のネジレがあり相場の節目になりやすい。
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