★5月21日の金標準先物の60分足では、高値引けとなる強い相場展開になった。各SMAが緩やかに上向きになっていることから、短期的な上昇基調が続いている。
NY金先物市場は1890.80-1906.50ドルのレンジ相場となった。為替相場がドル高・ユーロ安に振れ、ドル建ての金先物に割高感が生じたことから売りが先行した。米長期金利が上昇し、金利がつかない金の価値が相対的に下がったことも上値の重さに繋がった。もっとも引けにかけては、為替や債券相場の落ち着きと共に金先物も下げ幅を縮小した。アジア市場で1906.50ドルまで買われた後、ニューヨーク市場の序盤にかけて1890.80ドルまで反落した。米長期金利の上昇や株高が意識された。ただ、通常取引終了後の時間外取引で1900ドル台を回復しており、下げ渋る展開となった。
価格帯別出来高では、もみ合いながらも急速に出来高が膨らんでおり、新規の買いも増加してきている。ただ、下値での出来高が多いことから、上値が重くなると利益確定売りがでやすい。
MACD(パラメータ:12、3、3、20、80)は、ゼロラインがサポートとして意識され、再びシグナルとゴールデンクロスして上向きになっている。短期的な上昇基調が継続する。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、買われ過ぎ過熱感が出ているものの、上昇トレンドが継続すると高水準で張り付く動きになりやすい。そのため、過熱感だけで判断するのは注意が必要。MACDの動向がポイントになる。
金標準先物の日足では、心理的節目となる6,700円上抜けしたことで、20年9月16日高値6,708円が目前になっている。上昇基調が早いこともあり、いったん上値が重くなると利益確定売りによって上値が抑えられやすい。米長期金利が再び1.60%台へ上昇してきたことから、今後の動向には注意が必要となる。ただ、日米金利差拡大から、為替市場ではドル買いが強まり109円台後半まで円安が進行しており、金標準先物の下支えになっている。
本日の注目点は、6,700円を維持推移出来るかにある。また、上向きの5日SMA6,635円がサポートして意識されるかもポイントになる。買われ過ぎ過熱感が出ていることから、ネガティブな材料に反応すると大きな動きになりやすいので注意が必要である。
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