FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では高値圏で小幅もみ合い!

 

★3月30日以降の金標準先物の60分足では、小幅もみ合いながらも上値を24時間SMA(緑線)と雲上限がレジスタンスとして意識されている。一方で、下値では上向きの72時間SMA(青線)がサポートとして意識され下支えする展開となっている。先行き雲の厚みが薄くなることから、上下どちらかに放れる可能性が高まる。

 

NY金先物市場は1721.60-1734.40ドルのレンジ相場となった。為替相場でドル安・ユーロ高が進み、ドル建ての金に割安感から買いが入るも、米国株が大幅高になるなどリスク選好ムードが強いことが安全資産とされる金に売り圧力がかかり、方向感が鈍い動きとなった。アジア市場の終盤にかけて1721.60ドルまで下落した後、ユーロの反発を受けて金先物は反転し、一時1734.40ドルまで買われた。しかしながら、米国株高を嫌気して伸び悩み、通常取引終了後の時間外取引では1728ドルを挟んだ水準で推移した。

 

価格別出来高では、もみ合いながらも出来高が膨らんでいることから、新規材料待ちの様相となっている。ただ、下値でも出来高が多いことから、上値が重くなると利益確定売りが出やすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロライン付近で横ばいになっていることでトレンドレスの状態になっている。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)でも、低水準でもみ合いとなっており、方向性を欠く展開になっている。ほぼトレンドのない状態となっている。

 

金標準先物の日足では、5日SMAが10日SMAを上抜けるゴールデンクロスしていることで、短期的には上昇基調が継続している。しかし、上値にある75日SMAの6,150円と100日SMAの6,161円、260日SMAの6,184円がレジスタンスとして意識され上値を抑えている。上値を抑えられて3日目となることから、上値の重さも意識される。NY金先物市場は、米長期金利の上昇が一服していることから、売り圧力も後退している。また、リスク選好のドル売りとなり下支えする展開になっている。しかし、上値追いになるほどの好材料がないことから、上値も重い展開が予想される。為替市場では、米長期金利の上げ幅一服とリスク選好のドル売りから一時110円割れするなど上値が重くなっている。そのため、金標準先物の重石にもなりやすい。

本日の注目点は、下から5日SMAが上昇してきていることから、5日SMAに押し上げられ上値にあるレジスタンスを上抜け出来るかが焦点となる。ただ、上値の重さも意識されていきていることから、下押しリスクも徐々に高まってくる。

 

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