FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では高値圏でもみ合い!

 

★11月5日以降の金標準先物の60分足では、年初来高値を更新して6,823円まで上昇した。その後は、高値圏でのもみ合い相場が続いている。各SMAが緩やかに上昇基調となってじり高が継続している。

 

NY金先物市場は1845.10-1868.70ドルのレンジ相場となった。米インフレへの警戒感が急速に強まるなか、ヘッジ先として金の魅力が高まっている。時間外で1840ドル台の底堅さを確認し、NY勢の本格参入後は1860ドル台まで下値をしっかりと切り上げた。終値水準としては約5カ月ぶりの高値を更新した。アジア市場で1845.10ドルまで下げた後、ニューヨーク市場の序盤にかけて1868.70ドルまで買われた。通常取引終了後の時間外取引では主に1860ドル台で推移した。

 

価格帯別出来高では、6,600-6,650円近辺で出来高が多かったことから、100円超抜けとなるため、上値が重くなると利益確定売りが出やすい。そのため、高値圏で出来高が膨らむかが焦点となる。6,650-6,700円では出来高が少ないことから、下落調整場面では大きな動きになりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、価格は上昇したにも関わらずに上値を切り下げる弱気のダイバージェンスとなっており、先行き下落調整が高まるシグナルが点灯している。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も、買われ過ぎ過熱感が出ていることから、短期的な下落調整しても不思議ではない。

 

金標準先物市場の日足では、5日SMA、10日SMA、25日SMAが上向きになっており、短期的なトレンドは上向きを維持している。ただ、上昇テンポが早いことから、売り方からの買い戻しが一巡すると上値の重さが意識されそうである。NY金先物市場でも、インフレ警戒感によるヘッジ目的の買い意欲が強く、6日続伸となるなど上昇テンポが早い。そのため、上昇の勢いが鈍化すると利益確定売りによる調整下落には注意が必要となる。為替市場では、米金利先行観を背景としたドル買いが強く、底堅い展開が続いている。ただ、114円台ではやや上値の重い展開が続いている。

本日の注目点は、金標準先物が急騰していることや週末ということもありポジション調整的な売り調整が入るかが焦点となる。一方で、20年8月7日の高値7,032円が視界に入ってきている。60分足での短期でも、買われ過ぎ過熱感が出ている。

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