FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では高値圏でもみ合い!

 

★8月23日以降の金標準先物の60分足では、心理的な節目となる6,400円前後でのもみ合い相場となっている。24時間SMA(緑線)を下抜けしたことで、一転してレジスタンスとして意識されるか注目される。先行き雲の厚みが厚くなることから、抵抗体としての機能が強まる。

 

NY金先物市場は1810.10-1826.50ドルのレンジ相場となった。この日は注目の重要経済指標の発表はなく、米株の値動きも鈍いなど、全体的に手がかりが乏しい中、金先物も持ち高調整が中心となり、先週末の反動でやや売りが優勢となった。アジア市場の序盤で1826.50ドルまで買われたが、利益確定を狙った売りが増えたことで伸び悩み、ニューヨーク市場の後半にかけて1810.10ドルまで下落した。

 

価格帯別出来高では、下方に出来高の多い価格帯があることから、値動きが鈍くなると利益確定売りが出やすい。6,400円近辺で出来高が膨らむかがポイントになる。出来高の多い価格帯を下抜けすると、手仕舞い売りを絡めて下押しバイアスが強まりやすくなる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロライン上方からシグナルとデッドクロスして下落基調が続いている。一方、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、低水準から%DがSlow%Dを上抜け両線とも上向きになってきたことで、戻り基調になってきた。MACDのゼロラインが、サポートするかが注目点となる。

 

金標準先物の日足では、レジスタンスとして意識されていた100日SMAの6,381円を上抜けした。75日SMAの6,436円が上値目処として意識される。7月30日高値6,452円や7月15日高値6,479円を上抜け出来るようなら、もう一段の上値追いになりやすい。NY金先物市場では、ポジション調整の売りに押されたものの、心理的な節目となる1,800ドルは維持している。米長期金利が低下していることも金価格を下支えする。為替市場では、110円のドル売りオーダーが重石となり、109円台後半でのこう着相場となっている。現在は過度な円高材料がないことから、為替による影響は軽微となっている。

本日の注目点は、100日SMAを維持しつつ75日SMAを上抜け出来るかにある。市場では、今週末の8月米雇用統計が意識されて、相場全体が動きにくい展開となっている。60分足では、6,400円前後で出来高が膨らむかが焦点となる。

カテゴリー: ホットニュース

カテゴリー

カレンダー

5月 2024
« 1月    
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ページの先頭へ