★11月8日以降の金標準先物の60分足では、6,800円を挟んでもみ合い相場が継続している。ただ、各SMAが緩やかに上向きになっていることで、上昇基調は継続している。徐々に売買単価の損益分岐点が上昇してきている。短期的には次の材料待ちの様相となっている。
NY金先物市場は1847.50-1871.40ドルのレンジ相場となった。時間外では、為替でドル高が進んだことも重石となりポジション調整の売りが先行した。もっともNY時間に入り、11月米消費者態度指数(ミシガン大調べ)速報値が10年ぶりの低い結果となったことが分かると安全資産とされる金の買いが再開した。週引けにかけても底堅く、約5カ月ぶりの高値で終えた。アジア市場で利益確定を狙った売りが観測されており、ロンドン市場で1847.50ドルまで下げたが、換金目的の売りはニューヨーク市場の中盤までに一巡し、1871.40ドルまで買われた。通常取引終了後の時間外取引では主に1870ドルを下回る水準で推移した。
価格帯別出来高では、出来高の多い6,600-6,650円と6,750-6,800円の価格帯の2極化となっている。そのため、6,750円を下抜けると出来高の少ない価格帯となっており、値動きが大きくなりやすい。また、上値が重くなると高値圏で推移していることから、利益確定目的の売りも出やすい。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインがサポートとして意識されているものの、上方で横ばいになっておりトレンドレスの状態となっている。一方、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、高水準で%DがSlow%Dを下抜けしてきており、下押しバイアスが強まってきている。週明けの寄り付きの動向がポイントになる。
金標準先物の日足では、前日の高値6,826円と同値で上値が重くなっている。下値では上向き5日SMAの6,728円や10日SMAの6,641円が下値目処として意識される。一方上値では、20年8月19日高値6,842円や、20年8月7日高値7,032円が視界に入ってきている。世界的なインフレ進行懸念からヘッジ目的としての金買いが根強くあり、底堅く推移している。NY金先物市場は、低調な米経済指標を受けた買いと利益確定売りを狙った売りが交錯する展開になっている。高値警戒感はあるものの、先行きのインフレ懸念も強く底堅い展開がしばらくは継続しそうである。為替市場では、114円台では上値の重さが意識され始めている。一方で、日米金融政策の違いからドル買いも根強くあり、下値でのドル需要も強い。
本日の注目点では、上昇基調は続いているものの、高値警戒感も出始めている。そのため、売買が交錯する展開が続きそうである。60分足でも高値圏もみ合い相場となっているが、上下どちらに放れるかが注目点となる。
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