★11月9日以降の金標準先物の60分足では、24時間SMA(緑線)や雲の上限がサポートとになり、6,800円前後でのもみ合い相場が続いている。各SMAが緩やかに上向きになっていることから、上昇基調は継続している。先行き雲の厚みが薄くなることから、雲の抵抗が弱まってくる。
NY金先物市場は1858.50-1873.00ドルのレンジ相場となった。米金利上昇・ドル高が進むなか4日以来の反落となった。ドル高がドル建て金相場の割高感につながった。米金利上昇も、金利を生まない資産である金の相対的な価値低下になると受け止められた。アジア市場で1858.50ドルまで下落したが、ニューヨーク市場の序盤にかけて1873.00ドルまで戻した。主要通貨に対するドル買いが優勢となったことから、一時1860.20ドルまで反落。ただ、通常取引終了後の時間外取引で1870.20ドルまで戻しており、やや下げ渋る展開となった。
価格帯別出来高では、6,800円を挟んで出来高が膨らんでいる。そのため、上下に放れると出来高が膨らんでいるだけに大きな動きになりやすい。また、出来高の少ない価格帯でも、価格が大きく動きやすいので注意が必要となる。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方で緩やかに上向きになっていることから、上昇基調は継続している。ただ、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)では、高水準から%DがSlow%Dをわずかに下抜けてきていることから、下落調整的な動きになってきた。寄り付き後のMACDの動向に注意が必要となる。
金標準先物の日足では、6,800円でのもみ合いも3日目となる。下方からは5日SMAや10日SMAが上向きになっており、ロウソク足を追いかけるような動きになっており、サポートとして意識される。上昇基調が続いていたことから、一旦上値が重くなると利益確定売りが出やすくなる。そのため、売りが一巡するまではもみ合い相場が続く可能性もある。NY金先物は、米長期金利の上昇やドル高を嫌気した売りに押された。NY金も7日続伸していただけに、利益確定売りが出やすかった。米国では実質金利がマイナスであることや、先行きインフレ懸念が強いことで過度な下押しは回避される。為替市場では、再び114円台に上昇したきたことで金標準先物の下支えになりやすい。
本日の注目点は、6,800円での高値圏もみ合い相場が続いているが、上値の重さも意識されやすい。また、米長期金利が再び上昇基調を強めてきていることから、金の利益確定売りが出やすく上値の重石になる。欧州では再び新型コロナウイルスの感染拡大してきており、ドル買い・ユーロ売りにつながりやすく、金の重石になりやすい。
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