FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では雲下限を意識!

 

★11月25日以降の金標準先物の60分足では、雲の下限がレジスタンスとして意識され上値を抑える展開が続いている。先行き雲の厚みが薄くなることから、上抜けしやすくなる。一方、6,450円前後がサポートとして意識されており、維持出来るかが焦点になる。下げ止まる一方で、上値の重さも意識される展開が続く。

 

NY金先物市場は1773.70-1795.70ドルのレンジ相場となった。序盤では為替相場でドルがユーロなどに対して弱含み、割安感が生じたドル建ての金は買いが先行した。11月米製造業PMI改定値が予想を下回ったことも安全資産とされる金の支えとなった。しかしながら1800ドル手前では伸び悩み、為替でドル買い戻しが欧州通貨に対して進むと金は上げ幅を縮小して終えた。アジア市場の序盤で1773.70ドルまで下げたが、まもなく反転し、1795.70ドルまで戻した。しかしながら、ニューヨーク市場の終盤にかけて換金目的の売りが増加し、通常取引終了後の時間外取引で一時1780ドルを下回った。 

 

価格帯別出来高では、上値には出来高が多い価格帯が厚い雨雲のようにあり、戻り場面では買い方からの『やれやれ売り』や戻り売りなども出やすく上値の重石になりやすい。上値からの手仕舞い売りが一巡するまではもみ合い相場が続きやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインがレジスタンスとして意識され上値を抑える展開になっている。ただ、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、売られ過ぎ低水準から%DがSlow%Dを上抜け両線とも上向きになっていることで、戻り基調を示している。そのため、寄り付き後のMACDの動向がポイントになる。

 

金標準先物の日足では、75日SMAの6,454円と100日SMAの6,431円がサポートとして意識されている一方で、下向きの5日SMA6,532円まで低下してきた。本日はサポートとレジスタンスの攻防になりやすい。NY金先物市場では、1,800ドルが心理的節目としての上値目処となっており、上抜け出来るかが焦点になる。為替市場では、リスク回避の円買いが根強く、しばらくは上値の重い展開が継続しそうである。ただ、日米金融政策方針の違いから、過度な円高にもなり難い。

本日の注目点は、75日SMAと100日SMAで下げ止まり反発するのか、それとも下向きになっている5日SMAがレジスタンスとして意識され下押しする展開になるのかが焦点になる。60分足では、出来高の多い価格帯を上抜け出来るかが焦点になる。

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