FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では雲下限を意識!

 

★11月11日以降の金標準先物60分足では、雲の中まで下落基調が続いたが、90時間SMA(紫線)雲の下限がサポートとして意識されると引けにかけて反発する展開になった。先行き雲の上限が切り下がり・下限が切り上がる展開になることから、雲の上下どちらに抜けるかが焦点になる。

 

NY金先物市場は1851.10-1870.60ドルのレンジ相場となった。米金利低下によるドル安が、ドル建て金相場の割高感につながった。金利低下は、金利を生まない資産である金の相対的な価値の押し上げにもつながった。ドル安は、ドルの代替資産とみなされることもある金の魅力を高める面もある。軟調な米国株の動向をにらんだリスク回避資産としての需要も意識された。アジア市場の序盤に1851.10ドルまで下げたが、押し目買いが入ったことで反転し、ロンドン市場の序盤で1860ドル台を回復した。その後も金先物は底堅い動きを維持してニューヨーク市場の中盤にかけて1870.60ドルまで買われた。ただ、通常取引終了後の時間外取引で金先物は伸び悩み、おおむね1865ドルから1868ドル近辺で推移した。 

 

価格帯別出来高では、高値圏で出来高の多い価格帯の上方に位置していることから、上値が重くなると利益確定売りが出やすい。ただ、高値圏でも徐々に出来高が膨らんできていることから、売りが一巡すると再び上値が軽くなる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインを挟んでもみ合うと展開となっており、トレンドレス状態になっている。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)では、低水準で%Dが横ばいになってきており、下押しバイアスは鈍化している。そのため、寄り付き後に%Dが上向きになるかがポイントになる。

 

金標準先物の日足では、上向きの5日SMAがサポートとして意識され下支えする展開になっている。前日ロウソク足の『はらみ線』になっている。そのため、前日高値6,886円を上抜けするのか、前日安値6,806円を下抜けするのかが注目される。NY金先物市場は、株安・ドル安・債券高(利回りは低下)でリスク回避の金買いにつながった。相場全体が不安定になっていることから、底堅い展開が予想される。一方為替市場では、全般ドル安となったことで金標準先物の上値を抑える展開になっている。

本日の注目点は、前日ロウソク足の上下どちらに抜けるかが焦点となる。また、5日SMAがサポートして維持出来るかもポイントになる。60分足では雲の上下どちらに抜けるかが注目点になる。

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