FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では雲下限を意識!

 

★10月11日以降の金標準先物の60分足では、一目均衡表雲下限と90時間SMA(紫線)がサポートとして意識される展開になっている。週明け寄り付きで反発できるのか、それとも下抜けするのかが焦点となる。雲に厚みがあることから、反発場面になっても雲の中でのもみ合い相場となりやすい。

 

NY金先物市場は1765.10-1797.70ドルのレンジ相場となった。米長期金利が再び上昇基調を強め、金利を生まない金に売りが入った。また、米国株の大幅高も、安全資産とされる金の売りを後押しした。アジア市場における取引開始後に1797.90ドルまで買われたが、米国株高を意識した売りが入ったことで伸び悩んだ。ニューヨーク市場の序盤にかけて1765.10ドルまで下落した。通常取引終了後の時間外取引では1770ドルを下回る水準で推移した。

 

価格帯別出来高では、6,550円の上値までに出来高が多いことから、戻り場面では買い方からの『やれやれ売り』が出やすく上値の重石になりやすい。一方で、6,450円近辺で出来高が多いことから、サポートとして意識される。ただ、下抜けすると手仕舞い売りが出やすくなる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方で下落基調が鈍化してきている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)でも、低水準で横ばいになってきている。そのため、下押しバイアスが鈍化してきることから、寄り付き後の動きに注意が必要となる。

 

金標準先物の日足では、レンジ相場上限抜けで上値トライとなったものの、6,570円の高値を付けた後は利食い売りなどに押されて下落調整場面となっている。ただ、上向き5日SMAと7月15日高値の6,479円がサポートとして意識され下げ止まる展開になっている。また、パターン分析では、ダブルボトムから上抜けした様相となっており、9月6日高値6,460円がサポートとして意識される。NY金先物は、米長期金利の上昇や米国株高を嫌気して下落調整となった。一方で、中国での不動産バブル崩壊懸念も残っており、過度な金売りも抑制されやすい。為替市場では、日米金融政策の方向性が異なることから、円が売られやすい地合いになっており、114円台前半まで円安が進行している。そのため、金標準先物の下支えとなっている。

本日の注目点では、5日SMAの6,479円やネックラインの6,460円を維持出来るかが焦点になる。60分足でも雲下限を維持出来るかが注目点になる。上昇基調が続いていたことから、一旦上値が重くなると利益確定売りが出やすくなる。

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