FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では雲下限を下抜け!

 

★12月3日以降の金標準先物の60分足では、しばらく雲の上下限や120時間SMA(赤線)がサポートして意識されたが、下げ止まらず下抜ける展開となった。240時間SMA(茶線)が12月7日同様にサポートとして機能するかが焦点となる。

 

NY金先物市場は1828.20-1875.90ドルのレンジ相場となった。バイデン次期米大統領が昨日の記者会見で、政権発足後100日間で1億回分の新型コロナウイルスワクチンの接種を目指すと発表した。足もとでは感染が拡大しているものの、来年以降の経済正常化が意識されて安全資産の金は売りが先行した。為替相場でドルが堅調に推移したこともドル建ての金先物への売りを促し、本日のほぼ安値圏で引けた。アジア市場で1875.90ドルまで買われたが、その後は伸び悩み。ユーロの反落や米長期金利の反発を意識してポジション調整的な売りが活発となり、1828.20ドルまで下落した。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯で下げ止まったものの、上値にシコリを残す展開となっている。そのため、戻り場面では買い方からの『やれやれ売り』が上値の重石となりやすい。出来高の多い価格帯を下抜けると、買い方からの手仕舞い売りが下げを加速させる可能性もある。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、シグナルとかい離幅を広げながら下落基調となっていうことで、下落の勢いが強いことを示している。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、下落トレンドが発生していることで、低水準で張り付く動きとなっている。短期的には下落基調が継続している。

 

金標準先物の日足では、10月30日安値6,245円と25日SMAがレジスタンスとして意識され押し戻される展開となり、上値の重さが確認された。下値では、10日SMAの6,121円と200日SMAの6,148円がサポートして意識され下げ止まる展開になっている。200日SAMを維持出来るか重要なポイントになっている。NY金先物市場は、コロナウイルスのワクチンの普及期待やドル高が嫌気された。世界的にワクチンが普及していくようなら、しばらくは金の上値の重石になりやすい。為替市場では、欧州通貨中心の展開が続いており、ドル/円は104円台で方向感を欠く展開が続いている。

本日の注目点は、10日SMAと200日SMAを維持出来るかが焦点となる。もし、下抜けした場合は、前回サポートとして意識され下げ止まった260日SMAの5,959円が再び意識される。

カテゴリー: ホットニュース

カテゴリー

カレンダー

4月 2024
« 1月    
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ページの先頭へ