FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では雲下限との攻防!

 

★金標準先物の60分足では、6,250円近辺で一旦下げ止まりもみ合い相場が続いている。引けにかけては、雲の下限がレジスタンスとして意識され値幅が小さくなっている。寄り付き後に雲下限を上抜け出来るのかが注目点となる。

 

NY金先物市場は1764.10-1786.90ドルのレンジ相場となった。時間外では1770ドルを下回る場面もあったが、為替相場でドルが欧州通貨などに対し軟調に転じ、割安感がでたドル建ての金先物は買い戻しが優勢となった。また、米債券相場が落ち着きを取り戻したことも金の調整買いを促した。アジア市場で1764.10ドルまで下げた後、反転した。安全逃避的なドル買いは一巡しており、ニューヨーク市場の中盤にかけて金先物は1786.90ドルまで買われた。ただ、その後は株高を意識して上げ渋り、通常取引終了後の時間外取引では1780ドル台前半でもみ合う展開となった。

 

価格帯別出来高では、出来高を伴ってもみ合い相場が続いている。そのため、売りが一巡すると上昇反転しやすくなっている。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインをわずかに上抜けしてきた。ただ、明確に上抜けしていないことから、レジスタンスとして意識される可能性も残る。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)でも、買われ過ぎ過熱感が出ている。

 

金標準先物の日足では、100日SMAがサポートとして意識され下げ止まる展開になった。また、200日SMAの6,309円をわずかに回復していることから、このまま200日SMAを維持出来るかが注目される。一方で、5日SMAは下向きになっており、戻り上値のレジスタンスとして意識される。NY金先物市場も欧州通貨に対してドルが弱含んだこともあり、買い戻しの展開となり1700ドル台後半で推移している。心理的節目となる1,800ドルを回復出来るかが焦点となる。為替市場では、米長期金利が上昇したほか、米国株が大幅反発となったことでリスク選好の円売りが強まった。そのため、金標準先物の下支えになっている。

本日の注目点では、200日SMA回復したことから維持出来るかが焦点になる。3月5日安値5,352円と5月31日高値6,742円の半値押しの6,297円を維持出来るかも重要ポイント。また、短期的には、雲の下限を上抜け出来るのか、それとも下限に沿って下落するかがポイントになる。

 

 

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