FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では雲下限がレジスタンス!

 

★2月19日以降の金標準先物の60分足では、雲の下限がレジスタンスとして意識され上値を抑える展開が続いている。ただ、心理的な節目となる7,000円がサポートとして意識され押し目買いも根強い展開になっている。そのため、雲下限を上抜け出来るかが焦点になる。

 

NY金先物市場は1892.20-1935.20ドルのレンジ相場となった。週末にロシアに対して国際銀行間通信協会(SWIFT)から排除する追加の金融制裁を科すことで合意するなど、ウクライナ情勢をめぐる西側諸国とロシアとの対立が深まり、リスク回避の動きで安全資産とされる金先物に買いが集まった。もっとも、ウクライナとロシアの和平交渉が第2ラウンドまで開かれることが決まると、徐々に上げ幅を縮めた。アジア市場で1935.20ドルまで買われたが、ウクライナ情勢の進展をにらんでニューヨーク市場の中盤に1892.20ドルまで反落した。ただ、通常取引終了後の時間外取引では株安を意識して1900ドル台を回復している。 

 

価格帯別出来高では、心理的節目となる7,000円近辺では押し目買いが入り出来高も膨らんでいる。そのため、7,000円を維持出来るかが注視される。下抜けると買い方からの手仕舞い売りが出やすくなり、下押しバイアスが強まる可能性もある。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロライン近辺で横ばいになっていることで、トレンドレスの状態になっている。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%DとSlow%Dの両線が上向きになっており、戻り基調を示している。寄り付き後にMACDが上向きになりシグナルを上抜け出来るかがポイントになる。

 

金標準先物の日足では、上向きの5日SMAがレジスタンスとして意識される一方で、上向きの10日SMAがサポートとして意識される展開になっており、売買が交錯していることを示している。2月25日高値7,269円を付けてからはやや上値の重い展開になっていることで、上値では利益確定売りが出やすい。そのため、利益確定売りが一巡するまで高値圏で推移できるかが焦点になる。NY金先物市場は、ウクライナ情勢を睨みながらの展開が継続している。西側諸国とロシアとの対立が深まっていることから、リスク回避の金買いも根強い。一方、為替市場では、リスク回避の動きから米債金利が低下傾向にあることから、ドル売りがやや強まっている。そのため、金標準先物の上値を抑える展開になっている。

本日の注目点では、5日SMAの7,072円を上抜け出来るのか、それとも10日SMAの7,011円を下抜けするのかが焦点になる。60分足では、雲下限を上抜け出来るかが注目点になる。

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