FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では雲下限がサポート!

 

★4月13日以降の金標準先物の60分足では、雲の下限と72時間SMA(青線)がサポートとして意識され下げ止まる底堅い展開になっている。雲に厚みがあることから、抵抗体として意識される。24時間SMA(緑線)が下向きになっていることで、レジスタンスとして意識されやすい。

 

NY金先物市場は1766.60-1790.40ドルのレンジ相場となった。米10年債利回りは不安定に振れつつも1.6%付近で持ち直し傾向を維持した。金利を生まない資産である金は売られやすかった。1790.4ドルまで2月25日以来の高値を更新したものの、失速した。金先物はロンドン市場の序盤にかけて1790.40ドルまで買われたが、その後は伸び悩み、ニューヨーク市場では1770ドルを挟んだ水準で推移した。

 

価格帯別出来高では、6,200円前後で出来高が膨らんでいることから、もう一段下落すると手仕舞い売りに押される可能性がある。また、戻り場面では、買い方からの『やれやれ売り』が出やすく6,200円で上値が抑えられやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインを下抜けシグナルと共に下向きになっていることで、下押しバイアスが残っている。一方で、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)では、低水準で%DがSlow%Dをわずかに上抜けしてきており、一旦の下げ止まりを示している。寄り付き後にMACDが横ばいになるかが注目される。

 

金標準先物の日足では、260日SMAの6,212円がレジスタンスとして意識され上値を抑える展開になっている。一方で、100日SMAの6,145円や75日SMAの6,135円がサポートとして下支えしている。NY金先物市場は、再び米長期金利が上昇してきたことで利食い売りに押される展開になっている。米長期金利の動向がポイントになる。為替市場では、ドルの上値が重く108円台前半まで円高基調が進んでおり、金標準先物の重石になりやすい。ただ、108.00円付近では押し目狙いのドル買い需要もあり、底割れリスクは現状は低い。

本日の注目点は、260日SMAを上抜け出来るか、それともサポートを下抜けするのかが焦点となる。

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