★3月8日以降の金標準先物の60分足では、一旦雲下限を下抜けしたものの、5,950円が下値目処として意識され戻り基調となった。雲の上限を上抜けしたことで、上値が軽くなった。雲の上限がサポートとなり、上昇基調が継続するかが注目される。週明けんの夜間取引開始後に雲のネジレがあり、トレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。各SMAも緩やかに上向きになっていることで、上昇基調は継続している。
NY金先物市場は1696.60-1726.10ドルのレンジ相場となった。米金利上昇により、金利を生まない資産である金は売られやすかった。米株の底堅さが、安全資産とされる金の購入意欲を後退させた面もあった。アジア市場で1726.10ドルまで買われたが、米長期金利の上昇を警戒してロンドン市場で1696.60ドルまで下落した。ニューヨーク市場でも長期金利の上昇やドル高を嫌気した売りが観測されたが、押し目買いも観測されており、通常取引終了後の時間外取引で1724.00ドルまで戻した。
価格帯別出来高では、一時出来高の多い価格帯を下抜けしたものの、再び回復してきたことで手仕舞い売りによる売玉は吸収された。上値では出来高が少ないことから、出来高が膨らむかが注目される。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、シグナルとかい離幅を広げてゼロラインをわずかに上抜けしてきたことで、戻り基調は続いている。ただ、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)では、高水準で%Dが横ばいになってきているため、戻りの勢いは鈍化している。戻りの勢いが鈍化していることから、MACDのゼロラインがレジスタンスとして意識されるかが焦点となる。寄り付き後のMACDの動向が注目される。
金標準先物の日足では、緩やかに上昇する5日SMAと10日SMAがサポートとして意識され上昇基調となっているが、下向きの25日SMAの6,057円がレジスタンスとして意識され上値を抑えている。25日SMAを上抜けできると、260日SMAの6,157円が視界に入ってくる。一方で、5日SMAと10日SMAを下抜けると再び5,800円台までの下落が視界に入る。NY金先物は、米長期金利の上昇が嫌気され上値の重い展開が続いている。米FRBから米長期金利上昇懸念発言などがないため、金利の上昇基調が続くことから金の上値の重さが意識される。一方で、為替市場では、日米金利差拡大が注目され円安基調が続いている。そのため、金標準先物の下支えとなりやすい。
本日の注目点は、上下の抵抗体をどちらに放れるかが焦点となる。金の買い材料とすれば、大規模な米追加経済対策が決まったことで、先行きのインフレヘッジが材料視される。しかし、現在は米長期金利の上昇の売り材料が買い材料に勝っていることから、上値の重い展開が続きそうである。
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