FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では雲上限を上抜け出来ず!

 

★7月29日以降の金標準先物の60分足では、6,350円付近でもみ合い相場が続いた後、じり高となり雲の中に入った。一時雲の上限上抜けトライとなったが、直ぐに押し戻される上値の重い展開になった。徐々に雲の厚みが薄くなりNY市場では雲のネジレがあることから、トレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。

 

NY金先物市場は1808.30-1835.30ドルのレンジ相場となった。米経済指標の動きに振り回される動きとなった。7月ADP全米雇用報告が市場予想を大幅に下回ると、米金利低下とドル安で金先物価格は1835ドル台まで上昇した。しかしながら、米ISM非製造業指数が好結果となり、クラリダFRB副議長からタカ派発言が出たことで、米金利が急上昇し、ドルも反発し、金先物価格も上げ幅を吐き出し前日比ではほぼ横ばいで引けた。ニューヨーク市場の序盤にかけて1835.30ドルまで買われたが、その後1808.30ドルまで反落。通常取引終了後の時間外取引では1815ドル近辺で推移した。

 

価格帯別出来高では、もみ合いながら徐々に出来高が膨らんでいるものの、6,450円手前では出来高の多い価格帯があり、戻り場面では買い方からの『やれやれ売り』が出やすく上値の重石になりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインを上抜けしたものの、その後は横ばいになっている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も%DとSlow%Dが重なり横ばいとなっていることで、トレンドレスの状態となっている。

 

金標準先物の日足では、5日SMAの6,381円、10日SMA6,386円、25日SMAの6,388円がレジスタンスとして意識され上値を抑える展開になっている。一方で、下値では260日SMAの6,349円と100日SMAの6,343円がサポートとして意識され下支えされている。上下の抵抗体に挟まれる展開になっており、上下放れ待ちの様相となっている。NY金先物では、米経済指標や米FRB要人による発言に振らされる展開になったものの、心理的節目となる1,800ドルは維持している。為替市場では、好調な米経済指標や米FRBのタカ派発言を受けドルの買い戻しが優勢になった。ただ、戻りも限定的で109円台半ば近辺で推移している。

明日の米7月雇用統計を控えて様子見ムードが高まりやすく、日足の上下の抵抗体のレンジ相場となりやすい。ただ、もみ合い相場が長くなってきたことで、上下に放れると大きな動きになりやすい。また、60分足ではNYタイムに雲のネジレがあることから、上下に振れやすくなる。

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