★2月22日以降の金標準先物の60分足では、雲の下限がレジスタンスとして意識されていたが、上抜けるとじり高が続いた。引けにかけては雲上限をじわりと上抜けする展開になった。雲上限を明確に上抜け出来るかが焦点になる。夜間取引では、雲のネジレがあることから、トレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。
NY金先物市場は1903.00-1945.50ドルのレンジ相場となった。ロシアによるウクライナ侵攻が継続していることで、引き続きリスク回避の動きが強く避難通貨としての金買い需要が続いた。NY午後に入ると米株の下げ幅が拡大したこともあり、金先物は上げ幅を広げた。アジア市場で1903.00ドルまで売られたが、ウクライナ情勢の進展や米長期金利の低下をにらんでニューヨーク市場の中盤以降に1945.50ドルまで一段高となった。通常取引終了後の時間外取引でも主に1940ドル台で推移している。
価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を上抜けしてきたことで、買い方からの『やれやれ売り』を吸収して上昇してきた。そのため、重石となる売りが減少することで、上値がやや軽くなってきた。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインを上抜けシグナルとともに緩やかに上向きになっていることで、上昇基調は継続している。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、やや買われ過ぎ過熱感は出ているものの、%DとSlow%Dの両線が上向きになっていることで、上向きバイアスが継続している。両オシレータともに戻り基調が継続していることを示している。
金標準先物の日足では、上向きの10日SMAがサポートとして意識され反発に転じると、5日SMAの7,088円を上抜けしたことで短期的な上昇基調が継続していることを示している。NY金先物市場もウクライナを巡る地政学リスクが高まったことや、米長期金利が低下したことで、底堅い展開が継続している。ただ、高値圏で推移していることから、上値が重くなると利益確定売りも出やすい。為替市場では、米長期金利の低下がドルの上値は重くなるも、有事のドル買いが支える展開になっている。そのため、ドル/円は方向感の出ない展開となっている。
本日の注目点は、5日SMAを上抜けしてきたことで25日の高値7,269円を再び目指す展開になるかが焦点になる。一方で、上昇基調が続いてきたことで一旦上値が重くなると利益確定売りも出やすい。60分足では、じわりと雲上限を上抜けしてきたことで、明確に上抜け出来るかが注目される。また、夜間取引では、雲のネジレがあり相場の節目になりやすい。
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