FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では雲上限で再び反転!

 

★6月3日以降の金標準先物の60分足では、6日に雲の上限がサポートとして意識され反転した。そして、今回も雲の上限がサポートとして意識され下支えされると、その後は雲の上限とともに上昇する展開になっている。そのため、引き続き雲の上限がサポートとして意識されるかが注目される。また、一時24時間SMA(緑線)を下抜けしたものの、再び上抜けしたことで短期的にも上昇基調が継続している。

 

NY金先物市場は1841.90-1857.80ドルのレンジ相場となった。外国為替市場では対ユーロでドル高が進み、ドル建てで決済される金価格の割高感が意識された。もっとも、明日に5月米消費者物価指数(CPI)を控えていることもあり、市場では様子見ムードも強かった。アジア市場で1857.80ドルまで買われたが、ニューヨーク市場の前半にかけてドル高を意識した売りが入っており、1841.90ドルまで反落した。ただ、株安を意識した買いが入ったことで1853ドルまで戻しており、通常取引終了後の時間外取引では主に1850ドルを挟んだ水準で推移した。

 

価格帯別出来高では、7,950円前後の出来高の多い価格帯を上抜け出来るかが注目される。また、7,800円より下値で出来高の多いことから、上値が重くなると利益確定売りが出やすく上値の重しになりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインがサポートとして意識され反転する動きになっており、再びゼロラインを上抜け上向きになっている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)でも、%DとSlow%Dは上向きを維持していることから、上昇基調が継続している。

 

金標準先物のの日足では、上向きの5日SMAの7,842円が下支えして上昇基調が継続している。また、上向きの10日SMAが25日SMAを上抜けしてきており、短期トレンドは上昇基調を維持している。NY金先物市場は、5月米CPI発表を控えて方向感を欠く展開になっており、1,800ドル台半ばでもみ合う展開になっている。外国為替市場では、米朝金利が上昇して日米金利差拡大からドル/円は底堅い展開となっており、金標準先物の下支えになっている。

本日の注目点は、心理的節目となる8,000円台を回復出来るかが焦点になる。米国では、5月米CPIが注目されており、米長期金利や米国株の動向に振らされる展開になりやすいので注意。60分足では、出来高が多い価格帯を上抜け出来るのか、それとも雲上限を下抜けするのかが注目される。

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