FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では雲上限がレジスタンス!

 

★1月18日以降の金標準先物の60分足では、6,143円がボトムとなり戻り基調が継続したが、雲上限24時間SMA(緑線)72時間SMA(青線)がレジスタンスとして意識され上値が抑えられた。週明け雲の上限が切り上がることから、24時間SMAと72時間SMAを上抜け出来るかが焦点となる。週明けの夜間取引では、雲のネジレがありトレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。

 


NY金先物市場は1836.30-1870.80ドルのレンジ相場となった。時間外から地合いが弱かったところに、1月米PMI速報値が製造業/サービス部門とも市場予想を上回ったことで売りの勢いが強まり、一時1836ドル台まで下落した。ただ、下げたところでは拾いたい向きも多く、売り一巡後は下値を切り上げた。アジア市場の序盤で1870.80ドルまで買われたが、まもなく反落。ニューヨーク市場の序盤にかけて1836.30ドルまで下げ幅は拡大した。安全資産である米国債の需要が増えており、金先物は換金目的の売りに押された。債券買い・金売りとみられる取引も観測された。

 

価格帯別出来高では、もみ合い相場が続いた後の下落だったことから、戻り場面では買い方からの『やれやれ売り』が出やすく上値の重石になる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方でシグナルとゴールデンクロスして戻り基調になっているが、ゼロラインがレジスタンスになりやすい。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%DとSlow%Dが上向きを維持していることで、戻り基調は続いている。寄り付き後はMACDがゼロラインを上抜け出来るのか、レジスタンスとして意識され押し戻されるかが焦点となる。

 

金標準先物の日足では、200日SMAがしっかりレジスタンスとなり上値を抑える展開となっている。ただ、5日SMAが緩やかに上向きとなっており、10日SMAとわずかにゴールデンクロスしていることから、短期的な上昇基調は続いている。NY金先物は、上値が重くなってきていることから換金目的の売りが出やすい。また、このところインフレヘッジの買いが入っていたことから、約2兆ドル規模の追加経済対策を巡り共和党の反対意見が強まり期待が後退しことも売り材料になりやすい。為替市場では、リスク回避のドル買いが強まったが、ドル/円に関しては103.80円台で上値の重さが意識された。

本日の注目点は、5日SMAの6,198円や10日SMAの6,193円を維持して、200日SMAの6,249円を上抜け出来るかが焦点となる。戻りの勢いが一服していることから、上値の重さが意識されやすい。また、米国の追加経済対策の規模縮小がどの程度になるのかも注目される。

 

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