FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では雲上限がサポート!

 

★5月25日以降の金標準先物60分足では、上げ下げを繰り返しながらも上値・下値を切り上げる展開が続いている。7,640円の高値を付けた後は、上値が重くなり下落基調となったものの、雲の上限がサポートとして意識されると下げ止まる展開になっている。先行き雲が緩やかに上昇していることから、雲の上限がサポートしつつ上昇していくかが注目される。

 

NY金先物市場は1837.60-1860.20ドルのレンジ相場となった。メモリアルデーの休場を挟んで25日以来の下落となった。NY序盤に米金利上昇やドル高が先行したことから、金利が付かない資産である金の相対的な価値低下や、ドル建て価格の割高感を意識した売りが強まった。その後、米金利の上昇は頭打ちとなり、ドル相場も失速したが、金価格の戻りは鈍かった。ロンドン市場の序盤で1860.20ドルまで買われたが、米長期金利の上昇やドル高を嫌気した売りが増えており、ニューヨーク市場で1837.60ドルまで反落した。通常取引終了後の時間外取引では主に1840ドルを挟んだ水準で推移している。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を上抜けしていることから、上値が重くなると利益確定による売りが強まりやすい。売りが一巡するまではもみ合い相場が予想される。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方から緩やかにシグナルと共に下落基調となっている。そのため、ゼロラインを下抜けるのか、サポートして意識され下げ止まるのかが注目される。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)でも、売られ過ぎ低水準で%DとSlow%Dは下向きになっていることから、反転の動きが出てくるかが注目点となる。

 

金標準先物の日足では、5日SMAの7,562円と10日SMAの7,559円を上抜けしているものの、下向きになっている25日SMAの7,668円がレジスタンスとして意識されている。NY金先物市場は、インフレ懸念から米長期金利が反転したことや米ドルも強含みとなったことが嫌気されている。そのため、相場の動向次第では上下に振れやすい地合いになっている。為替市場では、ドルが強含んだことで128円台後半まで円安が進んだことから、金標準先物の下支えとなっている。

本日の注目点は、5日SMAと10日SMAを維持出来るかが焦点になる。また、低下基調にある25日SMAがレジスタンスとして意識されやすく上値を抑える展開になりやすい。60分足では、雲の上限を維持出来るかが意識される。

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