FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では雲上限がサポート!

 

★3月28日以降の金標準先物の60分足では、戻り上値が重くなり下落調整となった。ただ、雲の上限がサポートとして意識され下げ止まる展開になっている。3月29日の安値7,433円を起点として3圧31日安値7,510円を結んだトレンドライン(S1)を下抜けしていることから、一転してレジスタンスとして意識されやすい。早々にS1を回復出来るかが焦点になる。

 

NY金先物市場は1921.40-1944.50ドルのレンジ相場となった。米3月雇用統計は強弱まちまちも、労働市場の堅調が改めて示され、市場は5月米連邦公開市場委員会(FOMC)での50bpの利上げをほぼ織り込み、金利がつかない金の魅力が低下し売りに押された。アジア市場で1944.50ドルまで買われたが、3月米雇用統計発表後に売りが強まり、一時、1921.40ドルまで下落した。ただ、安全逃避的な買いは一部で観測されており、1929.80ドルまで戻した。通常取引終了後の時間外取引ではおおむね1925ドルから1929ドルの水準で推移した。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯前後でもみ合い相場となっており、上下どちらかに放れると大きな動きになりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方から下落基調となっており、ゼロラインをわずかに下抜けした。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、低水準から反転したものの、再び%Dが下向きになってきている。下押しバイアスが残っており、寄り付き後にMACDがゼロラインがサポートとなり反転するかが焦点になる。

 

金標準先物の日足では、下向きになっている5日SMAの7,566円と有向きの10日SMAの7,563円がサポートとして意識され下げ止まる展開になっている。5日SMAと10日SMAがデッドクロス寸前となっており、5日SMAを維持出来るかが注目される。NY金先物市場では、良好な米雇用統計結果を受け、米FRBによる利上げ幅の拡大などが懸念され米長期金利が上昇したことが嫌気された。ただ、ウクライナ情勢の緊迫化は継続しており、地政学リスクによる買いも引き続き強い。外国為替市場では、日米金利差拡大が明確になっており、ドル買い・円売りが入りやすい地合いが続きやすい。

本日の注目点は、5日SMAと10日SMAを維持出来るかが焦点になる。米長期金利が上昇しやすい地合いにある一方で、日米金利差拡大から円安基調になりやすいく、売買が交錯しやすい。下値では、心理的節目の7,500円や上向きの25日SMAの7,405円がサポートとして意識されやすい。

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