FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では雲ネジレで動くか!

 

★7月2日以降の金標準先物の60分足では、雲のネジレ近辺で2度の急落となった。本日も寄り付き後に雲のネジレがあることから、トレンドの反落や加速など相場が動きやすい時間帯になる。一時は240時間SMA(茶線)を下抜けしたものの、引けにかけて上抜けて終了した。そのため、240時間SMAがサポートとして意識されやすい。

 

NY金先物市場は1793.50-1819.50ドルのレンジ相場となった。金融市場全般にリスク回避の動きが強まるなか安全資産とされる金に資金が向かい、NY序盤には1819ドル台と3週間ぶりの高値をつけた。ただ米株が急ピッチでマイナス幅を縮小し為替もドルが下値を切り上げると、金先物は利益確定の売りに押された。ニューヨーク市場の序盤にかけて1819.50ドルまで買われたが、株安を意識した換金売りが増えたことから、1793.50ドルまで下落した。通常取引終了後の時間外取引では1800ドルを挟んだ水準で推移した。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を下抜けしたことで、戻り場面では買い方らの『やれやれ売り』が出やすく上値の重石となりやすい。また、下値では出来高が膨らんでいないことから、含み損を抱えた買い方が多い。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、上値・下値を切り下げる下落基調になっているが、MACDが上向きになってきていることで、一旦の戻り基調となっている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)でも、低水準から%DとSlow%Dが緩やかに上向きになっていることで戻り基調となっている。

 

金標準先物の日足では、75日SMAの6359円や260時間SMAの6,331円を下抜ける動きとなったが、サポートとして意識され75日SMAを回復する展開になっている。ただ、5日SMAの6,389円を回復出来なかったことで、レジスタンスとして意識される。上値では下向きの25日SMAの6,441円が接近してきており、レジスタンスとして意識される。NY金先物市場では、換金売りに上値が抑えられたが心理的な節目となる1,800ドルを維持している。株安によるリスク回避の動きと欧米長期金利の低下から金は下支えされやすい。ただ、為替市場ではリスク回避の円買いが強まり109円台後半まで円高が進行していることから、金標準先物の重石となりやすい。

本日の注目点では、上値には5日SMAと25日SMAがレジスタンスとして意識されている一方で、下値では75日SMAと260日SMAがサポートとして意識される間に挟まれており、上下どちらに放れるかが焦点となる。また、60分足でも、寄り付き後に雲のネジレがあることから、相場の節目となり動きやすくなる。

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