FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では雲ネジレが多発!

 

★7月1日以降の金標準先物の60分足では、寄り付きから雲のネジレがありトレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。その後も、雲の厚みが薄くネジレが多発することから、上下に振れる展開になりやすい。6,450円がレジスタンスとして意識されており、上抜け出来るかが注目される。

 

NY金先物市場は1794.10-1810.10ドルのレンジ相場となった。米長期金利が低下幅を広げ、金利が付かない金の価値が相対的に高まったことで買いが先行した。その後、為替相場でドルがユーロに対し約3カ月ぶりの水準まで上昇すると、割高感が出たドル建て金先物は弱含む場面もあった。もっとも1800ドル割れでは買い意欲も強く、ドル高が一服すると金先物も下値を切り上げた。アジア市場で1794.10ドルまで下げた後は反転した。ニューヨーク市場の序盤にかけて1810.20ドルまで買われた。ただ、その後は伸び悩み、1797.00ドルまで下落した。通常取引終了後の時間外取引では1800ドルをやや上回る水準で推移した。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯の上方に位置していることから、買い方からの手仕舞い売りは出にくい。また、利益確定売りが出るほどにはなっていない。そのため、新規の売買が入ってくるかが相場を左右する。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方で横ばいになっており、トレンドレス状態になっている。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)でも下落基調から横ばいになってきており、相場の節目になっている。

 

金標準先物の日足では、下向きの25日SMAの6,454円がレジスタンスとして意識され上値が抑えられている一方で、上向きの5日SMAの6,400円がサポートとして意識され下支えする展開になっている。NY金先物市場では米長期金利が1.3%台前半まで低下していることが好感され、心理的な節目となる1,800ドルを回復した。為替市場では、110円台半ばで推移しているものの、日米金利差縮小から上値の重さも意識される。そのため、金標準先物の重石になりやすい。

本日の注目点では、5日SMAと25日SMAが接近してきていることから上下どちらに抜けるかの攻防になる。60分足でも雲のネジレが多発することから、相場が上下に振れる可能性が高い。過去10年間の金標準先物の月足では、7月は7勝3敗と陽線が出やすい月になっている。

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