★8月16日以降の金標準先物の60分足では、雲を挟んでもみ合い相場が続いている。下値では120時間SMA(赤線)がサポートとして意識され下支えされている。一方上値では、72時間SMA(青線)と出来高の多い価格帯がレジスタンスとして意識される展開になっており、方向感を欠く動きになっている。ただ、週明け寄り付きから雲のネジレがあり、相場の節目になりやすい。上下どちらかに放れる可能性が高い。
NY金先物市場は1780.00-1791.00ドルのレンジ相場となった。週末を控えてポジション調整の買い戻しが先行した。しかしながら、米長期金利が上昇すると金利のつかない金の魅力が相対的に弱まり、引けにかけては上げ幅を縮めた。狭いレンジの値動きが続き、取引高も低調となった。アジア市場で1791.00ドルまで買われた後、ニューヨーク市場の中盤にかけて1780.00ドルまで反落したが、主要通貨に対するドル買いは一巡したことから、1789.00ドルまで反発した。通常取引終了後の時間外取引では1785ドルを下回る水準で推移した。
価格帯別出来高では、6,300円前後に出来高の多い価格帯があり、上値の重石になっている。買い方からの『やれやれ売り』が一巡するまでは上値の重い展開が続く。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインがレジスタンスとして意識され上値を抑えられる展開になっている。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)でも、%DがSlow%Dを下抜け両線とも下向きになっていることから、下押しバイアスが強まっている。
金標準先物の日足では、5日SMAの6,294円を下抜けしてきている一方で、200日SMAの6,275円がサポートとして意識される、小幅な動きになっている。ここ数日間は戻り基調が一服しており、トレンドレスのもみ合い相場となっている。NY金先物市場も、1,800ドルを目前に1,700ドル台後半でのもみ合い相場となっている。為替市場では、リスク回避の円買いの動きはあるものの、米FRBによる早期のテーパリング観測も根強く残っており、上下に動きにくい展開で109円後半でのもみ合い相場となっている。
本日の注目点は、再び5日SMAを上抜けするのか、それとも心理的な下支えとなる200日SMAを下抜けしるのかが焦点となる。中東での地政学リスクが高いことや、新型コロナウイルスのデルタ株が世界的に再感染拡大している。そのため、金は過度な下落基調にはなりにくい地合いである。ただし、世界的に株式市場が暴落的な動きになるようなら、一時的な連れ安になりやすい。
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