★6月16日以降の金標準先物の60分足では、雲の中で小幅もみ合い相場が継続した。しかし、寄り付き後お昼前後には雲のネジレがあることから、トレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。72時間SMA(青線)を上抜けると、サポートとして意識される展開になっている。
NY金先物市場は1771.20-1790.10ドルのレンジ相場となった。米国株の底堅さが継続されるなか、安全資産の金に資金は向かいづらかった。為替相場でドルがユーロに対し売り込まれた場面では、ドル建ての金先物は下げ渋るも、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言を控え様子見ムードが広がったことで戻りは限定された。アジア市場で1790.10ドルまで買われたが、ニューヨーク市場の序盤にかけて1771.20ドルまで下落した。ポジション調整的な売りが入った。ただ、米長期金利は伸び悩んだことから、時間外取引で1783.80ドルまで戻す場面があった。
価格帯別出来高では、もみ合い相場が続いていることから、6,300-6,350円近辺で出来高が大きく膨らんでいる。そのため、上下に放れると手仕舞い売買が入りやすく振れが大きくなりやすい。また、出来高の少ない価格帯では大きな動きになりやすい。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインに沿って横ばいになっており、トレンドレス状態になっている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、
3、3、20、80)も50%前後で横ばいになっている。寄り付き後にトレンドが発生するかが焦点になる。
金標準先物の日足では、200日SMAの6,307円がサポートになっている一方で、5日SMAの6,342円がレジスタンスとして意識され上値を抑える展開になっている。寄り付き後に買い方と売り方の思惑により綱引きのような攻防となりそう。また、3月5日安値5,852円と5月31日高値6,742円の半値押し6,297円もサポートとして意識されている。NY金は、過度な米FRBの引き締め懸念が後退したことで、米長期金利が低下してきたことがサポートとなり戻り基調になっている。心理的な節目になる1,800ドルを回復出来るかが注目される。為替市場では、米長期金利が低下したにも関わらず、110円台半ばで推移しており、金標準先物の下支えとなる。
本日の注目点では、5日SMAと200日SAMの攻防の中で、上下どちらに放れるのかが焦点となる。10日SMA6,479円や25日SMA6,582円も下向きになっているものの、かなり上方に位置していることから、5日SMAを上抜け出来ると10日SMA近辺までの戻りが期待できる。60分足では、お昼前後に雲のネジレがあることから、相場が動き出す可能性もある。
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