FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では雲の中でもみ合い!

 

★1月27日以降の金標準先物の60分足では、6,610円がサポートとして意識され反発に転じた。一目均衡表の雲下限を上抜けしたものの、雲上限がレジスタンスとして意識されると雲の中でもみ合い展開となっている。ただ、先行き雲のネジレがあることから、上下どちらかに放れることになる。

 

NY金先物市場は1794.60-1812.00ドルのレンジ相場となった。外国為替市場でドル安が進み、ドル建ての金の割安感を意識した買いが入った。また、ウクライナ情勢を巡って米露間の緊張が高まっていることも相場の支援材料になった。アジア市場で1794.60ドルまで下げた後、1月米ADP雇用統計が大幅に悪化したことから、ニューヨーク市場の序盤にかけて1812.00ドルまで買われた。その後は米国株高などを意識して上げ渋った。通常取引終了後の時間外取引では1808ドル近辺で推移した。

 

価格帯別出来高では、上値に出来高の多い価格帯があり、戻り場面では買い方の『やれやれ売り』が出やすく上値の重石になっている。やれやれ売りが一巡するまでは、上値の重い展開が継続しやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインがレジスタンスとして意識されやや重い展開になっている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)でも、買われ過ぎ高水準から%DがSlow%Dを下抜け両線とも下向きになっており、下押しバイアスが強まっている。寄り付き後に下押しバイアスが強まるかが焦点となる。

 

金標準先物の日足では、連日レンジ下限の6,627円と75日SMAの6,623円がサポートとして意識され下支えされている。一方で、下向きの5日SMAの6,646円がレジスタンスとして意識され上値を抑えている。NY金先物市場では、ウクライナ情勢の緊迫化や弱い米雇用指標などリスク回避の買い材料はあるものの、一方で、良好な米企業業績から米国株が底堅く推移しており売り材料になりやすい。売買材料が多くあることから、一方的な値動きになりにくい。そのため、しばらくは1,800ドルを挟んだ動きになりやすい。為替市場では、米FRB高官による金融引き締めによるタカ派トーンを抑えた発言により、ドルロングポジションの調整的な動きが続いているため、上下に振れにくい展開が続いている。

金標準先物の日足の注目点は、連日レンジ下限と75日SMAがサポートとして下支えされる一方で、上値を5日SMAに押さえられる展開が続いている。上下どちらに放れるかが焦点になる。60分足でも、雲のネジレがあることから雲の上下どちらに放れるかが注目点になる。

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