FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では雲の中でもみ合い相場!

 

★8月19日以降の金標準先物の60分足では、120時間SMA(赤線)がサポートとなり一目均衡表雲の中でのもみ合い相場が続いている。ただ、24時間SMA(緑線)がレジスタンスとして意識され戻り上値も重くなってきている。今晩日付が変わる頃に雲のネジレがあり、トレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。

 

NY金先物市場は1784.00-1805.30ドルのレンジ相場となった。米10年債利回りが1.35%手前まで上昇したことを受けてドル相場が底堅く推移した。ドル建て金価格の割高感につながったほか、ドルの代替通貨的な価値もあるとされる金の相対的な優位性を損なわれた。3営業日続伸したことに対する反動の動きもあって、やや大きめな反落となった。アジア市場の序盤で1805.30ドルまで買われたが、まもなく反落した。ニューヨーク市場の序盤にかけて1784.00ドルまで下落した。ただ、通常取引終了後の時間外取引では1790ドル台で推移しており、売りは一巡している。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯の手前で反転基調となった。出来高の多い価格帯を下抜けると、手仕舞い売りが出やすく下落基調が強まりやすい。もみ合いながら出来高が膨らんでくるかが焦点となる。ただ、上値でも出来高が膨らんだことから、戻り場面では上値の重石となりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロライン下方からシグナルを上抜けしていることから、緩やかな戻り基調となっている。一方で、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、上値・下値を切り上げながら上昇基調となっているが、%Dが横ばいになってきたことで上向きバイアスが鈍化してきた。寄り付き後の%Dの動向がポイントになる。

 

金標準先物の日足では、100日SMAに上値を抑えられ上値を切り下げる展開になった。下値では、上向きの5日SMAと10日SMAや25日SMAがサポートとして意識され下げ止まる展開になっている。上下の抵抗体に挟まれ、売買が交錯していることから身動き出来ない状態となっている。NY金先物市場では、心理的な節目となる1,800ドルを下抜けしてきたことで、一転してレジスタンスとして意識されやすいことから、早々に回復出来るかが焦点となる。米長期金利の動向がポイントになる。為替市場では、米長期金利の上昇からドル買いが強まったが、110円台での滞空時間が短いことから上値も限定的となっている。

本日の注目点は、上下の抵抗体に挟まれ小幅なもみ合い相場となっていることから、上下どちらに放れるかが焦点になる。60分足では日付が変わる頃に雲のネジレがあることから、その前後でトレンドが発生する可能性がある。米長期金利が急速に上昇してきたことから、27日のパウエルFRB議長の講演での内容次第では、市場がより上下に大きく振れる可能性が高まってきている。

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