FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では雲の下限をじわりと下抜け!

 

★8月18日以降の金標準先物60分足では、一目均衡表の雲の下限をじわりと下抜けする展開となった。また、上値を切り下げる展開となっており、下押しバイアスが強まっている。直近安値の6,509円が意識される。夜間取引では、雲のネジレがあることからトレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。

 

NY金先物市場は1930.80-1970.20ドルのレンジ相場となった。為替市場でドルがユーロなどに対して弱含むと、割安感がでたドル建ての金先物は1970ドル台まで買いが先行した。もっとも、堅調なままの米国株市場は安全資産とされる金にとっては重しとなり、為替のドル買い戻しにも引きずられて、前週末比マイナス圏まで売り押された。NY市場の序盤にかけて1970.30ドルまで買われたが、株高や米長期金利の反発を意識して伸び悩み、一時1930.80ドルまで反落した。

 

価格帯別出来高では、徐々に出来高の多い価格帯を下抜けしてきたことで、もう一段下押しすると買い方からの手仕舞い売りが出やすい。また、戻り場面では買い方からの『やれやれ売り』が出やすく、しばらくの間は上値の重い展開が予想される。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインから下向きになってきている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も、売られ過ぎ過熱感はあるものの%DとSlow%Dは下向きを維持していることから、下落基調は継続している。

 

金標準先物の日足では、25日SMAの6,630円を下抜けしたことで、レジスタンスとして意識されている。また、下向きの5日SMAと10日SMAが戻りを抑え込む様相となっており、戻り上値の重い展開となっている。下値では、直近8月12日安値の6,412円や7月27日に開けた窓埋めとなる6,402円が意識される。NY金先物も、リスク選好の動きから上値の重い展開となっている。為替市場では、米長期金利が反発したことから、105円台後半でもみ合う展開が続ている。ただ、106円台では上値の重さが意識される展開となっている。

本日の注目点では、上値を抑え込まれていることから、下値模索の展開となりやすい。一方で、上値を抑えているレジスタンスを一気に上抜け出来ると、再び買い方の心理改善しやすい。大崩れはし難いものの、上値の重い展開が予想される。

 

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