FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では雲の上限でもみ合い!

 

★5月23日以降の金標準先物の60分足では、240時間SMA(茶線)がレジスタンスとして意識され上値を抑えていたが、週末夜間取引で同SMAと雲の上限を窓を開けて上抜けした。その後は、同SMAと雲の上限がサポートとして意識され下支えする展開になっている。上値の重さがも意識されていることから、雲の上限を維持出来るかが注目される。ただ、トレンド的には、上値・下値を切り上げる戻り基調は継続している。夜間取引になると、雲のネジレがありトレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。

 

NY金先物市場は1851.90-1866.90ドルのレンジ相場となった。米金利が低下していることで、金利のつかない金先物には買いが集まった。4月の米PCEデフレーターが市場予想を上回り、一時的に売られる場面もあったが、米金利の上昇も限られると再び金先物には買いが集まった。ニューヨーク市場の序盤にかけて1866.90ドルまで買われた。ただ、米国株高を意識して上げ幅はやや縮小。通常取引終了後の時間外取引では主に1857ドル近辺で推移した。

 

価格帯別出来高では、上下に出来高の多い価格帯があり挟まれる展開になっていることで、手仕舞い売買や新規売買なで交錯しやすい。新規材料待ちで、しばらくはレンジ相場のような値動きになりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方で横ばいになっており、トレンドレスの状態となっている。一方、ストキャスティクススロー(パラメータ:14、3、3、20、80)では、%DとSlow%Dの両線は下向きになっており、下押しバイアスが強いことを示している。寄り付き後にMACDに方向性が出てくるかがポイントになる。

 

金標準先物の日足では、5日SMAの7,558円と10日SMA7,537円がレジスタンスとして意識され上値を抑える展開になっている一方で、75日SMAの7,462円がサポートとして意識され下支えする展開になっている。25日SMAが緩やかに下向きになってきたことで、中期的にもやや上値が重くなっている。NY金先物市場では、米債金利が低下したことが好感された一方で、米国株高が嫌気され1,800ドル台半ばでもみ合う展開になった。外国為替市場では、126円後半まで円高が進行したものの、ロンドンのフィキシングに絡んだドル買いが強まり127円台前半まで回復する展開になった。米長期金利が低下傾向にあることから、ドルの上値も重くなっている。ただ、日米金融政策の方向性の違いから過度な円高地合いにはなりにくく、金標準先物の下支えになる。

本日の注目点は、日足で抵抗体に挟まれる展開になっており、上下どちらに放れるかが焦点になる。75日SMAを下向けると上向きの100日SMAの7,269円がサポートとして意識される。60分足では、サポートとして意識されている240時間SMAと雲上限を維持出来るかが注目される。また、夜間取引に入ると雲のネジレがあり上下どちらかに放れる可能性もある。

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