FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では雲のネジレに注意!

 

★12月25日以降の金標準先物の60分足では、年初は窓を開けてスタートした後も、じり高が継続する展開となっている。寄り付き後に雲のネジレがあることから、トレンドの加速や反転など相場の節目になりやすい。各SMAが緩やかに上昇していることから、上昇基調は継続している。

 

NY金先物市場は1906.10-1948.70ドルのレンジ相場となった。欧州前半はドル安が金先物を支えた。その後株価が下落しドル高になったが、株安を嫌気し避難先としての金先物買いを呼び込み金価格は上げ幅を拡大し、4営業日続伸して引けた。時間外取引のアジア市場で1939.10ドルまで買われた後、ニューヨーク市場の中盤にかけて1933.00ドルまで下げたが、ニューヨーク市場の中盤にかけて1948.70ドルまで一段高となった。引き続き米国の政治不安が警戒されており、安全逃避的な買いが広がった。

 

価格帯別出来高では、6,250-6,300円で出来高が多いことから、上値が重くなると利益確定売りが出やすい。また、高値圏で出来高が膨らむかが焦点となる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方で横ばいとなっており、シグナルと重なる展開になっている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)では、高水準で張り付く展開となっており、買われ過ぎ過熱感が出ている。上値が重くなると短期的な下落調整となりやすい。

 

金標準先物の日足では、三角持ち合い上放れとなり上昇基調が強まった。過去において75日SMAが強力なレジスタンスして意識されていたが、上抜けする強い上昇基調となった。また、100日SMAの6,413円も上抜けする展開となっている。NY金先物市場は、米国の政治不安や米国株の急落から避難先の金買いにつながっている。今晩のジョージア州の上院決選投票結果如何の動きになりやすい。為替市場では、リスク回避のドル買いが優勢となったものの、103円台前半で上値が抑えられる展開となっており、上値の重さが意識される。そのため、金標準先物の上値の重石となりやすい。

本日の注目は、短期的には買われ過ぎ過熱感が出ているものの、日足では引き続き強い上昇基調が続いている。そのため、11月9日の直近高値6,548円が次の上値目標値となる。

 

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