FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では連日の高値引け!

 

★5月21日以降の金標準先物60分足では、連日の高値引けとなる強い相場が続いている。上げ下げを繰り返しながら徐々に上値・下値を切り上げる展開になっていることで、利食い売りなどを吸収しながらの上昇基調が続いている。下値では、24時間SMA(緑線)雲の上限がサポートとして意識されている。また、各SMAは緩やかに上昇基調にあり、上昇基調を維持している。

 

NY金先物市場は1884.30-1908.20ドルのレンジ相場となった。NY序盤にかけて為替相場でドル高が進んだため、ドル建ての金先物は売りが先行した。ただしドルは上値の重さを確認すると、一転売り戻しが優勢になった。これを受けて金も下値を切り上げる展開となった。米長期金利が低下に転じたことも支えに、1900ドル台を回復しそのまま底堅く週引けした。ニューヨーク市場の序盤にかけて1884.30ドルまで売られたが、まもなく反発し、1900ドル台を回復。米長期金利は伸び悩んだことやユーロの反発が意識されたようだ。通常取引終了後の時間外取引で1908.80ドルまで買われている。 

 

価格帯別出来高では、高値圏での出来高も膨らんできており、底堅い展開となっている。高値圏で推移していることから、一旦上値が重くなると利益確定売りが出やすことから、今後も出来高が膨らむかが焦点となる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方でシグナルとゴールデンクロスしており、上昇基調が継続している。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)でも、買われ過ぎ過熱感はあるものの%DとSlow%Dの両線が上向きを維持していることから上昇基調は続いている。

 

金標準先物の日足では、上向きの5日SMAがサポートとして意識され上値追い相場は続いている。心理的節目となる6,700円や9月16日高値6,708円を上抜けてきたことから、20年9月2日高値6,793円が次の上値目処として視界に入ってきた。NY金先物は、米長期金利の低下とユーロの巻き戻しから切り返す展開になった。米長期金利は、月末特有の持ち高調整による買いだったことから、週明けには金利が上昇する可能性があり金の上値の重石となる。為替市場では、一時ドル買いが強まり110円台を回復したものの、戻りを売りたい向きも多く109円台後半まで押し戻される展開になっている。ただ、円安基調が続いていることから、金標準先物の支えとなっている。

本日の注目点は、買われ過ぎ過熱感が出ていることから、利食い売りに押されやすい。そのため、心理的節目の6,700円や9月16日の高値を維持出来るかが焦点となる。

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