★6月30日以降の金標準先物の60分足では、6,451円までじり高になった後は失速する展開になった。しかし、90時間SMA(紫線)と雲の下限がサポートして意識され下げ止まった。引けにかけては72時間SMA(青線)まで回復した。先行きは、雲の厚みが薄くなることから雲の上下に振れやすくなる。もみ合いレンジ相場に戻っており、方向感を欠く展開となっている。
NY金先物市場は1784.70-1815.70ドルのレンジ相場となった。米長期金利が低下傾向を強めたことで金利が付かない金の価値が相対的に高まり、序盤は1815ドル台まで買いが先行した。6月米のISM非製造業指数やサービス部門PMI改定値が市場予想を下回ったことも、安全資産とされる金の底堅さに繋がった。もっともその後は為替相場のドル高進行がドル建て金先物の圧迫要因となり、引けにかけては上げ幅を縮小した。ニューヨーク市場の序盤に1815.70ドルまで買われた後、1790.20ドルまで反落したが、米長期金利の低下を意識して通常取引終了後の時間外取引で1797.90ドルまで戻し た。
価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を挟んでの値動きとなっている。出来高が絞られてきていることから、上下に振れると大きな動きになりやすい。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロライン近辺まで低下しておりサポートとして意識されるかが注目される。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、低水準から%DがSlow%Dを上抜け両線とも緩やかに上向きになっていることで、戻り基調になっている。MACDのゼロラインで反発するかが焦点になる。
金標準先物の日足では、上向きになった5日SMAがサポートとなり短期的には戻り基調となっている。しかし、下向きの25日SMAの6,465円がレジスタンスとして意識され上値が重くなった。NY金先物は、米長期金利の低下やNYダウの下落が意識され買われる展開になったが、心理的な節目となる1,800ドルを維持することは出来なかった。今晩のFOMC議事要旨の内容次第で値動きが荒くなる可能性がある。為替市場では、先行きの米景気への不透明感が出たほか、米国株が下落したこともありドルの上値が抑えられた。そのため、円高進行で金標準先物の重石となった。
本日の注目点は、25日SMAを上抜け出来るのか、それとも5日SMAを下抜けするのかが焦点になる。FOMC議事要旨が公表されることから、改めて利上げ時期前倒しや緩和縮小の議論開始が示唆されているかが注目される。イベントを控えて全般動き難い展開になりやすい。
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