FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では緩やかな下落基調継続!

 

★7月28日以降の金標準先物の60分足では、緩やかに低下する24時間SMA(緑線)がレジスタンスとして意識され、上値・下値を切り下げる低下基調が続いている。

 

NY金先物市場は1809.50-1818.20ドルのレンジ相場となった。ドルが一時弱含むと、ドルで取引される金先物価格は割安感から買い戻される局面もあったが、週末の米雇用統計発表を前に大きくリスクをとるのも難しくトレンドを作るほどの勢いはなかった。米国株が上げ幅を徐々に広げたことで、リスク選好の流れもあり小幅ながら前日比で反落して引けた。ニューヨーク市場の序盤に1818.20ドルまで戻したが、株国高を意識して伸び悩み、通常取引終了後の時間外取引では1812ドル-1814ドル近辺でもみ合う展開となった。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯から下方にかい離幅を広げてきたことで、買い方からの手仕舞い売りが出やすい。下値では出来高が少ないことから、出来高が膨らむかが注目される。戻り場面では、上値に出来高が多いことから、買い方からの『やれやれ売り』が出やすく戻りの重石となりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方が横ばいになっており、トレンドレスの状態となっている。一方、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)では、%DがSlow%Dをわずかに下抜けしてきたことで、再び下落基調の様相となってきた。寄り付き後に横ばいになっているMACDがシグナルを下抜けするようなら、下落基調が継続する。

 

金標準先物の日足では、260日SMAの6,349円と100日SMAの6,339円がサポートとして意識され下支えされている一方で、上値では5日SMAの6,386円、10日SMAの6,387円、25日SMAの6,385円がレジスタンスとして意識され上値を抑える展開になっている。狭いレンジ内での値動きになっている。そのため、上下どちらに放れるかが注目点になっている。NY金先物市場は、1,800ドル台での値固めになっている。米長期金利が低位推移していることも下支えとなっている。週末の米雇用統計を控えて様子見ムードが強くなっている。為替市場では、じわりと円高基調がつよまっており、109.00円前後で推移しており、金標準先物の重石となりやすい。

本日の注目点では、260日SMAと100日SMAがサポートとして維持出来るのか、それとも下抜けするのかが焦点となる。下値では200日SMAの6,286円が下値目処として意識される。一方上値では6,380円台のSMAが集中しており、上値の重さが意識される。

カテゴリー: ホットニュース

カテゴリー

カレンダー

4月 2024
« 1月    
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ページの先頭へ