FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では相場の節目!

 

★11月30日以降の金標準先物の60分足では、上値を抑えられていた120時間(赤線)を上抜けしたものの、上値の重い展開が継続した。ただ、寄り付き後に雲のネジレがあることから、トレンドの反転や加速など相場の節目になりやすく上下どちらかに動き出す可能性が高まる。

 

NY金先物市場は1776.40-1789.00ドルのレンジ相場となった。ナスダック総合が一時マイナス圏に入ったことなどもあり、金先物は一時前営業日比で上昇する局面もあった。しかしながら、ナスダックに買い戻しが入り、NYダウは760ドル超上昇するなど、堅調な米株式市場の値動きが避難通貨としての金先物には重石となり小反落で引けた。アジア市場の序盤で1789.00ドルまで買われたが、その後は伸び悩み、ニューヨーク市場の序盤にかけて1776.40ドルまで下げた。通常取引終了後の時間外取引では1780ドルを挟んだ水準で推移した。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯をじわりと上抜けしてきたことで、買い方からの『やれやれ売り』を吸収する動きになった。ただ、上値に出来高の多い価格帯が残っていることから、売り一巡するまでは高値もみ合いの展開になりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方でシグナルとともに横ばいになっており、トレンドレスの状態になっている。一方、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)では、高水準で%DがSlow%Dを下抜け両線とも下向きになっていることから、下押しバイアスが強まっている。寄り付き後のMACDの動きがポイントになる。

 

金標準先物の日足では、下値では75日SMAの6,459円と100日SMAの6,432円がサポートとして下支えしている一方で、下向きの5日SMAの6,482円がレジスタンスとして意識され上値を抑える展開になっている。NY金先物市場は米国株高と米長期金利上昇から、上値の重い展開が継続している。本日もリスク選好の動きが継続するようなら、下値を探る展開になりやすい。為替市場では、米長期金利の持ち直しやリスク選好の動きから円売りが強まりやすい市場環境となっている。ただ、113.50円より上ではドル売りオーダーもあり上値の重さが意識されている。

本日の注目点は、上下の抵抗体を上放れするのか、それとも下放れするのかが焦点となる。60分足では寄り付き後に雲のネジレがあることから、相場が上下どちらかに動き出す可能性があり注目点となる。

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