FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では放れ待ちのトレンドレス!

 

★9月27日以降の金標準先物の60分足では、急騰後は一旦下落調整となった。しかし、240時間SMA(茶線)がサポートとして意識されると下げ止まる展開になった。また、24時間SMA(緑線)がレジスタンスとして意識されていたが、引けにかけて上抜ける展開になっている。そのため、上値が若干軽くなっている。

 

NY金先物市場は1749.90-1765.20ドルのレンジ相場となった。前日の大幅高の反動から売り戻しが先行するも、為替相場でドルが弱含み、割安感が生じたドル建て金の下値は堅かった。ただNYダウが大きく反発したことを受け、引けにかけては安全資産とされる金の上値は重かった。ニューヨーク市場の序盤にかけて1749.90ドルまで下げたが、米長期金利がやや低下したことなどから、1765.20ドルまで反発した。通常取引終了後の時間外取引では、1760ドルを挟んだ水準で推移した。 

 

価格帯別出来高では、下方に出来高が多い価格帯があることから、一旦上値が重くなると利益確定売りが出やすい。そのため、6,250-6,300円で新規買いが入り出来高が膨らむかが焦点になる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方で横ばいになっており、トレンドレスの状態になっている。一方、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)では、高値圏で%DがSlow%Dを上抜け両線とも上向きになっていることで、上昇基調となっている。寄り付き後にMACDが上向きになるかが焦点となる。

 

金標準先物の日足では、5日SMAの6,243円、10日SMAの6,238円がサポートとして意識されている一方で、200日SMAの6,284円がレジスタンスとして意識され上値を抑える展開になっている。そのため、狭いレンジ内での動きになっている。60分足では、トレンドレスの状態になっていることから、上下どちらに放れるか注視する必要がある。

本日の注目点は、狭い抵抗体のレンジ相場が続くのか、それとも上下のどちらかに放れるかが焦点となる。週末は米長期金利が低下したことで、米ドル安に伴って金買いが優勢になった。当面は米長期金利の動向に金は振れやすい展開が続きそうである。ただ、中国恒大集団の破綻リスクが続いていることもあり、一方的な金売りにつながりにくい。

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