FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では抵抗体に挟まれもみ合い相場!

 

★5月14日以降の金標準先物の60分足では、心理的な節目となる6,600円がレジスタンスとして意識される一方で、雲の上限72時間SMA(青線)がサポートとなるもみ合い相場が続いている。先行き雲の厚みが薄くなることから、サポートとしての機能が低下してくるため、下抜けしやすい地合いとなる。

 

NY金先物市場は1864.20-1885.30ドルのレンジ相場となった。為替相場でドル安・ユーロ高が進み、ドル建ての原油は割安感から買いが入るも、米国株が反発し投資家のリスク回避ムードの後退による売りも散見し、方向感は限られた。アジア市場で1864.20ドルまで下げたが、ユーロ高・米ドル安の相場展開を意識した買いが入ったことでニューヨーク市場の中盤にかけて1885.30ドルまで買われた。

 

価格帯別出来高では、もみ合い相場が続ていることから、高値圏で出来高が膨らんできている。そのため、上下に放れると手仕舞いの動きが強まることから、大きな振れになりやすい。現状は売り方・買い方ともに損益分岐点でのもみ合いとなっている。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインがサポートとして意識され下げ止まったものの、横ばいとなっておりトレンドレスの状態。一方、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%DがSlow%Dを下抜け下押しバイアスが強まっている。MACDがゼロラインを下抜けすると下落基調が強まりやすい。

 

金標準先物の日足では、上向きになっている5日SMAの6,557円がサポートとして意識され上昇基調が続いている。下方から10日SMAが上向きになっており、サポートとして意識される。上昇基調が続いていることから、上値が重くなると利益確定売りが出やすい。NY金先物市場は、米長期金利の低下やドル安となったことが好感され6日続伸しており、やや過熱感が出ている。為替市場は、NY時間帯では、ドル/円の方向感は出ず動意の薄い展開が続いている。1090円台では上値の重さが意識されるものの、108台後半では底堅い展開になっている。

本日の注目点は、引き続き5日SMAを維持して、昨年9月16日高値の6,708円を目指す展開になるのか、それとも5日SMAを下抜けして短期的な下落調整となるかが焦点となる。

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