FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では戻り上値の重い展開!

 

★10月2日以降の金標準60分足では、戻り基調は継続しているものの上値の重い展開となっている。120時間SMA(赤線)72時間SMA(青線)と雲の上限などがレジスタンスとして意識されている。

 

NY金先物市場は1885.30-1905.30ドルのレンジ相場となった。NY序盤は、予想よりも悪化した前週分の米新規失業保険申請件数を受け、1900ドル台でじり高となった。その後1890ドル割れまで売り押される場面もあったが、NY午後にかけては底堅い展開になった。ペロシ米下院議長が個別のみの財政支援策に否定的な発言をし、昨日高まった追加対策合意への期待感が後退したことで、安全資産とされる金に買い戻しが入った。 

 

価格帯別出来高では、もみ合いながらも出来高の多い価格帯を上抜けしてきたことから、買い方からの『やれやれ売り』を吸収している。ただ、上値では出来高が多い価格帯が残っていることで、日柄整理的な上値の重い動きになりやすい。新規の買いで出来高が膨らむかが焦点となる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方から緩やかに上昇基調となり、ゼロラインを上抜けしてきたことから戻り基調は継続している。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)でも、%DがSlow%Dを上抜け緩やかに両線とも上向きを維持していることで、MACD同様に戻り基調が継続している。

 

金標準先物の日足では、上下の抵抗体に挟まれ値動きの少ない展開となっている。そのため、新規材料待ちの様相となっており、トレンドレスの状態となっている。NY金は、心理的な節目となる1,900ドルを挟んでもみ合い相場が続いた。ただ、米長期金利が上昇基調にあることから、上値が重くなりやすい。米長期金利も米国経済対策を巡るヘッドラインに一喜一憂する展開が続いている。為替市場では、106.00円を挟んで小幅もみ合い相場が継続していて、新規材料待ちの様相となっている。

本日の注目点は、抵抗体に挟まれ値幅が小さくなってきている。そのため、上下どちらに放れるかが焦点となる。もみ合い相場が長くなると、上下放れた際の値動きが大きくなりやすい。週足でも、13週SMAの6,562円がレジスタンスとなる一方で、26週SMAの6,266円がサポートする展開となっている。

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