FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では戻り上値の重い展開!

 

★9月16日以降の金標準先物の60分足では、90時間SMA(紫線)に上値を抑えられ戻りの鈍い展開が続いている。週明け寄り付き後は、雲のネジレがありトレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。

 

NY金先物市場は1740.20-1758.00ドルのレンジ相場となった。中国恒大集団のデフォルト(債務不履行)懸念が根強く、安全資産とされる金に買いが入った。ただ、米長期金利が上昇し、金利が生じない金を売る動きも見られ、上値は限られた。 ニューヨーク市場の序盤にかけて1758.00ドルまで戻したが、米長期金利の小幅上昇やドル高を意識して1740.20ドルまで反落した。通常取引終了後の時間外取引では主に1740ドル台で推移した。

 

価格帯別出来高では、6,200円前後では押し目買いも入りやすく出来高が膨らんできている。ただ、6,250円近辺で出来高が多いことから、戻り場面では買い方からの『やれやれ売り』が出やすく上値の重石になっている。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)はゼロラインの下方で横ばいになっており、トレンドレス状態となっている。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は%Dが下落基調から上向きになりSlow%Dを上抜けしてきたことから、戻り基調となっている。そのため、寄り付き後にMACDが上向きになるかが注目される。

 

金標準先物の日足では、200日SMAの6,282円がレジスタンスとして意識されると、下押しする展開になったものの、6,200円付近では下げ止まる展開が続いている。ただ、下向きの5日SMAがレジスタスとして意識され上値を抑える展開になっている。NY金は、中国恒大集団のデフォルト懸念が残る買い材料の一方で、米金利上昇による売り材料もあり方向感が出にくい展開になっている。為替市場では、米金利が上昇したことで、ドル買い・円売りが強まり110円台後半までの円安進行で金標準先物の下支えとなっている。

本日の注目点は、下向きの5日SMAがレジスタンスとして意識され下押しして6,200円を下抜けするのか、5日SMAを上抜け再び200日SMAまでの上昇基調になるのかが焦点となる。6,200円を下抜けすると、8月11日安値の6,105円が視界に入ってくる。60分足でも寄り付き後に雲のネジレがあることから、トレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。

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