★3月19日以降の金標準先物の60分足では、戻り基調が続いていたが120時間SMA(赤線)と雲上限がレジスタンスとして意識され上値の重い展開になっている。ただ、下値・上値を切り上げる動きになっており、戻り基調は継続している。
NY金先物市場は1722.30-1737.70ドルのレンジ相場となった。欧州では、新型コロナウイルス変異株の感染拡大やワクチン普及がなかなか進まないことで、景気回復の遅れに対する懸念が高まっている。リスク回避が意識されるなか、安全資産としての金に資金が向かった。ユーロ安が嫌気された場面もあったが、ニューヨーク市場の中盤にかけて米長期金利の低下を意識した買いが入っており、金先物は底堅い値動きとなった。
価格帯別出来高では、上値に出来高が多いことから、買い方からの『やれやれ売り』が出やすく戻り上値を抑える展開になっている。一方、下値でも出来高が多いことで、上値が重くなると利益確定売りも出やすい。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインを上抜けしたものの上向きの勢いは鈍化してきている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も、高水準から%DがSlow%Dを下抜け両線とも下向きになっていることで、下押しバイアスが強まってきている。戻り基調の勢いが鈍化してきている。
金標準先物の日足では、25日SMAの6,031円がサポートとして意識され下げ止まる展開になっている一方で、下向きの5日SMAの6,066円と10日SMAの6,068円がレジスタンスとして意識され上値を抑えている。狭いレンジ内での値動きになっており、上下どちらに放れるかが焦点となっている。NY金先物は、米長期金利の上昇が一服していることや欧州での景気回復への遅れ懸念から買いが優勢となったものの、上値追いの買いにはつながっていない。為替市場では、本邦3月決算を控えているほか、109.00-50円近辺ではドル売り需要も強く上値の重い展開になっている。ただ、108円台後半で推移していることで、金標準先物の下支えになっている。
本日の注目点では、25日SMAと5日-10日SMAに挟まれる展開になっているが、上下どちらに放れるかが焦点になる。
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