FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では戻り上値の重い展開!

 

★10月8日以降の金標準先物の60分足では、底値もみ合いから一旦戻り基調となったものの、戻り上値重く押し戻される展開となっている。寄り付き後、やや厚めの雲があり、雲の中に入るのか雲下限を下抜けするのか注目される。

 

NY金先物市場は1885.00-1917.50ドルのレンジ相場となった。欧州時間にポンドを中心にドルが弱含むと、ドルで取引される金先物は割安感から上昇した。しかし、米国のウイルス支援法案の行き詰まりが懸念され、米国株の下げ幅が拡大するとドルに買い戻しが入り金先物の上げ幅も縮小した。アジア市場で1885.00ドルまで売られたが、ユーロ・ドルの値動きを意識して1900ドル台を回復した。ニューヨーク市場の序盤にかけて1917.50ドルまで戻した。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯がサポートとして意識され押し目買いにより、下げ止まる展開となっている。急落したことから、戻り場面では買い方からの『やれやれ売り』が出やすく上値を抑える展開となりやすい。そのため、手仕舞い売りが一巡するまでは、上値の重い展開が継続しやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインがレジスタンスとして意識され横ばいの展開となっている。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%DとSlow%Dの両線が下向きとなっていることで、下落基調が継続している。下押しバイアスが残っていることを示している。

 

金標準先物の日足では、上値を5日SMAの6,485円、10日SMAの6,467円、25日SMAの6,489円、75日SMAの6,493円がレジスタンスとして意識され上値を抑えている。一方、下値では8月12日安値6,412円や100日SMAの6,365円がサポートとして意識されている。ロウソク足でも徐々に上値が切り下がっていることから、上値の重さが意識される。NY金先物市場は、リスク回避の動きが強まると有事のドル買いも強まることで、上値を抑えられる展開となっている。ただ、心理的な節目となる1,900ドル台を回復していることで、維持出来るかが注目される。為替市場では、ドルの上値が重くなってきており、105円前半まで円高が進行している。そのため、金標準先物の上値を抑える展開となっている。

本日の注目点は、上値が重くなってきていることから、下押しの展開となるかが注目される。リスク回避の動きはドル買いにつながりやすく、金の上値を抑える展開となりやすい。そのため、米ドルインデックス指数の動向が注目される。

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