FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では戻り上値の重い展開!

 

★6月25日以降の金標準先物の60分足では、7,721円が底値となり戻り基調が続き24時間SMA(緑線)を回復したものの、その後は7,850円が戻り上値として意識され上値の重い展開になっている。寄り付き後は、一目均衡表の雲の抵抗体が近づいてくることから、雲との動向が注視される。

 

NY金先物市場は1783.40-1813.60ドルのレンジ相場となった。時間外に節目の1800ドルを割り込むとロングの投げを巻き込みながら1780ドル台まで下値を広げた。世界第二の金消費国インドが、需要抑制を目的に金の輸入関税を7.5%から12.5%へ引き上げたことも嫌気された。ただニューヨーク勢が本格参入すると大台を回復した。6月米ISM製造業景気指数が予想を下回り、安全資産の金に買い戻しが入った。ニューヨーク市場の序盤にかけて1783.40ドルまで下落したが、中盤以降は換金目的の売りは一巡し、押し目買いが観測された。通常取引終了後の時間外取引では1813.60ドルまで買われている。

 

価格帯別出来高では、7,750円近辺で短い時間で出来高が膨らんでいることから、押し目買いが下支えした。一方、7,900円近辺では出来高が多いことから、戻り場面での上値の重しになりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方からシグナルと共に上向きになっており戻り基調が継続している。ただ、ゼロラインがレジスタンスとして意識されやすいことから、上値を抑えるかが注目される。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、買われ過ぎ高水準から%Dが下向きになってきていることで、上値の重さが意識される。

 

金標準先物の日足では、75日SMAの7,740円がサポートとして意識され下げ止まる展開になっている。ただ上値では、下向きの5日SMAの7,874円、10日SMAの7,906円、25日SMAの7,864円がレジスタンスとして意識される。NY金先物市場は、一時換金売りに押されるも心理的節目となる1,800ドルを回復して終了した。米債金利が低下傾向にあることから、金の下支えになりやすい。為替市場は、米経済指標が軟調だったことから、景気後退懸念が強まりドルの上値を抑えた。ただ、一方的なドル売りにはつながらず、135円台前半で推移した。円安基調が金標準先物の下支えになっている。

本日の注目点は、NY市場が独立記念日で休場になることから、方向性を欠く展開になりやすい。75日SMAで下げ止まっている一方で、上値も5日SMA、10日SMA、25日SMAに上値を抑えられる展開になっている。上下どちらに抜けるかが注視される。60分足でも、寄り付き後には雲の抵抗体が上値を抑えるのか、それとも雲を上抜けするのかが注目点となる。

 

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