★8月6日以降の金標準先物の60分足では、9日の急落前の価格帯まで戻り、窓を埋める展開になったものの、引けにかけて上値の重い展開になった。戻り場面では、24時間SMA(緑線)がサポートして意識され下値を支える展開になった。そのため、上値が重くなっているものの、24時間SMAを支えに戻り基調が継続するかが焦点となる。
NY金先物市場は1753.00-1781.30ドルのレンジ相場となった。8月米消費者態度指数(ミシガン大調べ)速報値のさえない結果を受けて、為替相場ではドル売り・ユーロ買いが進み、米長期金利が低下したことが、金の買いを後押しした。アジア市場で1753.00ドルまで売られた後、ニューヨーク市場の中盤にかけて1781.30ドルまで反発した。通常取引終了後の時間外取引でも金先物は底堅い動きを維持し、1780ドルを挟んだ水準で推移した。
価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯では買い方らの『やれやれ売り』を吸収しながら戻り基調が継続してきた。そして、上値に出来高の多い価格帯があることから、再びやれやれ売りにより一旦上値が抑えられている。そのため、もみ合いながらも売りを吸収する新規の買いが入ってくるかがポイントになる。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方で横ばいになっており、トレンドレスの状態が続いている。一方で、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)では、価格は上昇しているものの%DとSlow%Dは上値を切り下げる弱気のダイバージェンスとなっており、先行き下落の前兆シグナルが出現している。寄り付き後のMACDが上向きになるのか、下向きになるのかがポイントになる。
金標準先物の日足では、下向きの5日SMA6,226円を上抜けしてきたことで、短期的な戻り基調は継続している。上値では200日SMAの6,280円が位置しており、上抜け出来るかが重要なポイントになる。NY金先物は、ドル安と米長期金利の大幅な低下が好感され買いが優勢になった。再び、1,800ドルを回復出来るかが注目点となる。一方、為替市場では、110円台前半から109円台近辺まで円高が進行したことで、金標準先物の重石になっている。夏季休暇シーズンから市場参加者が減少していることもあり、米経済指標の結果次第で上下に振れやすい地合いとなっている。
本日の注目点は、5日SMAを明確に上抜け出来るかにある。また、上値の200日SMAもレジスタンスとして意識される。短期的な60分足でも、出来高の多い価格帯がレジスタンスとして意識されており、上抜け出来るかが焦点になる。
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