★10月23日以降の金標準先物の60分足では、240時間SMA(茶線)を下抜けすると下落の勢いが強まった。そのため、心理的な節目となる6,500円を下抜け、6,482円まで下落する場面があった。しかし、長い下ヒゲを付け戻り基調が続いた。ストップロスを巻き込んだ動きになったことから6,500円を下抜けしたが、売りが一巡すると回復する展開になった。週明けには雲のネジレがあることから、トレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。
NY金先物市場は1772.40-1802.90ドルのレンジ相場となった。ユーロなど他通貨に対するドル高が幅広く進み、ドル建て金価格の割高感につながった。国際的に決済に使われるドルの代替資産との見方もある金の相対的な価値低下も意識された。金の取引時間中に米主要株価指数が軒並み続伸していたことも、安全資産とされる金の価格を押し下げる要因となった。アジア市場の取引開始後に1802.90ドルまで買われたが、ユーロ高ドル安が一服したことや米長期金利の反転を受けて、ニューヨーク市場の序盤にかけて1772.40ドルまで売られた。ニューヨーク市場で米長期金利は伸び悩んだことから、通常取引終了後の時間外取引で金先物は1785.10ドルまで戻したが、米国株高を嫌って上値は重いままだった。
価格帯別出来高では、6,500円前後まで下落すると短時間で出来高が膨らんでいることから、心理的な節目による押し目買いが入りやすいことが示された。ただ、戻り場面では、上値に出来高が多い価格帯があることから、買い方からの『やれやれ売り』が重石になりやすい。強い買い材料が必要となりそうだ。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方で上向きになり、シグナルをわずかに上抜けする展開になっている。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)でも、%DとSlow%Dが緩やかに上向きになっており、戻り基調を示している。全般緩やかながら、戻り基調が継続している。
金標準先物の日足では、10日SMAの6,541円がサポートとして意識され下げ止まる展開になっている。5日SMAの6,564円を下抜けしているものの、5日SMAはわずかに上向きになってきているので、短期的には戻り基調が回復してきている。NY金先物市場は、米長期金利やドルの動向に敏感に反応する展開になっている。そのため、上値の重さが意識される。為替市場では、月末絡みのドル買いが強まったこともあり、114円台を回復しており金標準先物の下支えとなる。
本日の注目点は、10日SMAの6,541円を維持して5日SMAの6,564円を回復出来るかが焦点となる。60分足では、雲のネジレが2回あり相場の節目から上下に変動しやすい地合いとなっている。
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