FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では心理的節目の6,300円を意識!

 

★11月2日以降の金標準先物の60分足では、心理的な節目となる6,300円が意識され下げ止まる展開となった。急落したことで、寄り付き直後はポジション整理などの売買も入りやすく、上値が重くなりやすい。上値では120時間SMA(赤線)240時間SMA(茶線)が位置しており、レジスタンスとして意識される。

 

NY金先物市場は1848.00-1966.10ドルのレンジ相場となった。米製薬大手ファイザーが開発中の新型コロナウイルスワクチンは第3相試験の中間解析で90%の有効性があるとの報道を背景に経済活動の正常化への期待で投資家のリスク選好志向が強まり、安全資産の金は売りに押された。下げ幅は一時100ドルを超え、12月限は約3カ月ぶりの安値をつけた。

 

価格帯別出来高では、6,400円前後で出来高が多いことから、戻り場面では買い方からの『やれやれ売り』が出やすく上値の重石となりやすい。下値で出来高が膨らむかが焦点となる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方で横ばいになってきており、下落の勢いが鈍化している。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も、低水準で%DとSlow%Dが横ばいとなってきており、戻り基調になってきている。

 

金標準先物の日足では、75日SMAの6,548円がレジスタンスとして意識され、上抜け出来ずに下落基調となった。また、サポートとして意識されていた8月12日安値6,412円や5日SMA6,435、10日SMA6,398円、25日SMA6,438円を下抜けしたことで、10月30日直近安値6,245円が下値目処として意識される。心理的な節目となる6,300円がサポートとして意識されており、本日も維持出来るかが注目される。NY金先物市場も、リスク選好の動きから急落して下値模索の動きとなっており、しばらくは不安定な動きが予想される。為替市場では、米長期金利の急上昇から、ドル買いが優勢となり105円台前半まで円安が進行した。そのため、金標準先物の下支えとなっている。為替市場では、ロスカットを巻き込んで上昇したことで、ドルの買い戻しが一巡すると上値への動きが鈍くなりやすい。そのため、米長期金利を睨んだ動きとなりやすい。

本日の注目点では、6,300円近辺で出来高が膨らんでくるかが焦点となる。6,400円前後では出来高が多いことから、上値の重い展開が予想される。

カテゴリー: ホットニュース

カテゴリー

カレンダー

4月 2024
« 1月    
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ページの先頭へ