★3月18日以降の金標準先物の60分足では、一時7,709円まで上値を伸ばしたものの、心理的節目となる7,700円が意識されると上値の重い展開となり、上昇ピッチも足踏みになっている。やや上昇ピッチが速かったこともあり、利食い売りも出やすい地合いになっている。
NY金先物市場は1937.40-1967.20ドルのレンジ相場となった。ウクライナ情勢の不透明感が根強く、安全資産とされる金需要が高まった。インフレヘッジとしての金買いも重なった。ロンドン市場の序盤にかけて1937.40ドルまで売られたが、対ロシア制裁の強化を意識して安全逃避的な買いが広がった。ニューヨーク市場で1967.20ドルまで買われた。通常取引終了後の時間外取引でも1960ドル台で推移している。
価格帯別出来高では、7,500円前後で出来高が多いことから、買い方は200円前後抜けとなっており、上値が重くなると利益確定売りが出やすい。そのため、高値圏で出来高が膨らむかが今後の焦点になる。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方で横ばいになってきており、上昇の勢いが鈍化してきている。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も、高水準で%DとSlow%Dが緩やかに低下傾向になっていることで上値の重さが意識される。両オシレーターともに上値の重さが意識されてきており、短期的な下落調整基調になりやすい。
金標準先物の日足では、3月9日高値7,672円を上抜けしたことで、一旦の利益確定売りが出やすい地合いになっている。5日SMAが10日SMAを上抜けるゴールデンクロスとなっており、短期的な上昇基調は継続している。そのため、下押しの際は5日SMAの7,511円がサポートとして意識される。NY金先物市場では、ウクライナ情勢の不透明感が強いことやインフレヘッジから買いが優勢になっている。一方で、ドル高が続いていることで、割高感も強くなっている。為替市場では、日米金融政策の方向性の違いがクローズアップされドル高・円安基調が強まっており、金標準先物の下支えになっている。
本日の注目点は、7,700円を明確に上抜けするのか、それとも利食い売りに押されて調整的な動きになるかが焦点になる。短期的には上昇基調は継続していることから、下押しは押し目買いが入りやすい。
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